福岡の警備員の一人旅No.511 喧騒から逃れて辿り着いた癒しの楽園 世界遺産・ロード・ハウ諸島で中年警備員が見つけた心の再生旅

世界遺産

福岡市で警備員として働く私は、日々の勤務に追われ、心身ともにすり減っていくのを感じていました。
忙しい日常のなかで、「もう少し静かな場所で深呼吸がしたい」「自然の中で心を整えたい」と思う瞬間が増えていたのです。

そんなとき、ふと目にした美しい島の写真に目を奪われました。エメラルドグリーンの海と切り立つ山々、豊かな自然が広がる小さな島──そこは、世界遺産・ロード・ハウ諸島。
知られざるオーストラリアの秘境。この場所なら、自分をリセットできるかもしれない。そう直感し、思い切って人生初の“癒しの海外一人旅”に出ることにしました。

ここでは、中年世代の私が見つけたロード・ハウ諸島の魅力と、そこで感じた心の再生の旅をお届けします。



ロード・ハウ諸島とはどんな場所か

ロード・ハウ諸島は、オーストラリアの東約600km、タスマン海に浮かぶ火山性の小さな群島です。
メインとなるロード・ハウ島の長さはわずか11kmほど。手つかずの自然が広がるこの島は、1982年に世界自然遺産に登録されました。

この島の特徴は、「孤立した生態系」。長い年月、外界から隔絶されたことで、固有種の動植物が数多く生き残り、「生きた自然博物館」とも称されています。

人口もわずか300人程度で、観光客の数は年間約400人までに制限されています。これは、自然環境の保護を最優先にするための厳格なルール。だからこそ、訪れる者だけが感じられる“静寂”と“原初の地球”の空気が、この島にはあるのです。



ロード・ハウ諸島の気候と四季の表情

ロード・ハウ諸島は温暖な海洋性気候に属し、年間を通して過ごしやすい気温が保たれています。

夏(12月〜2月)は最高気温が26℃前後、冬(6月〜8月)は平均16℃ほどと、極端な寒暖差がなく、四季を通じて穏やかです。
私が訪れたのは4月。空気は澄みわたり、潮の香りと風の音が心地よく、心が自然とほぐれていくのを感じました。

また、年間降水量は多めですが、一日のなかでも天気は変わりやすく、雨が降ってもすぐに晴れることが多いため、アウトドア活動には支障がありません。虹が現れる光景も日常の一部。自然と共にある生活を肌で感じられる島です。



太古から続く地質と独自の生態系

ロード・ハウ諸島の起源は約700万年前の火山活動にさかのぼります。長い年月をかけて浸食され、現在の切り立つ山と緑の森が形成されました。

最大のランドマークは「マウント・ガウアー」(標高875m)で、登山道の途中では、霧に包まれた雲霧林や苔むす巨木、珍しい鳥たちと出会うことができます。私が登ったときも、雲の中から突如姿を現した「マツグロミツスイ」の美しいさえずりに、しばし立ち止まって聴き入りました。

また、島の周囲には世界最南端のサンゴ礁が広がり、色とりどりの魚やウミガメが生息しています。スノーケリングやカヤックで海に出れば、海と空と自分だけの世界が広がります。



先住民との関係と文化的価値

ロード・ハウ諸島には、アボリジニの定住の痕跡は残っていませんが、文化的・精神的価値を感じる景観が数多く残されています。
特に、「双子の山」とも呼ばれるマウント・ガウアーとマウント・リッドバードは、古来より“神の山”と崇められ、島民たちの信仰の対象となっています。

島の人々は、土地と共に生きることを誇りとし、観光開発よりも“自然と共存する文化”を大切にしています。
「島にはお店が1軒しかない。でも、それで十分なんです」
島で出会った女性ガイドのこの言葉が、今でも心に残っています。



大人にこそ味わってほしい静けさと癒し

この島での数日間、私は何も「しない」時間を楽しみました。
朝は海辺で瞑想。昼は森を散歩。夜は星空を見ながら眠る。ただそれだけなのに、なぜか満たされていく感覚がありました。

自然の中に身を置くことで、頭にこびりついていた雑念や疲労感が、まるで潮に流されるように消えていく。
「静けさとは、こんなにも贅沢なものだったのか」と初めて実感しました。

スマホの電波はほぼ圏外。街の喧騒も、仕事の責任も、この島には届きません。
50代になった今だからこそ、この“静寂”が何よりのご褒美だと思えたのです。



年間訪問者数とその特別な価値

ロード・ハウ諸島の年間訪問者数は約4,000人前後に厳しく制限されています。
宿泊施設もわずか数件。事前予約は必須ですが、そのぶん、観光客が少なく「自分だけの時間と空間」を確保できる希少な島です。

「誰にも会わない」ことが最大の魅力となるこの島では、自然と向き合う贅沢を存分に味わうことができます。
観光地の喧騒に疲れた方には、これ以上ない癒しの時間となるでしょう。



実際の旅行ルートとアクセス方法

私が辿った旅のルートをご紹介します。

福岡空港 → 成田空港(国内線 約2時間)
成田空港 → シドニー空港(国際線 約9時間半)
シドニー空港 → ロード・ハウ島空港(小型プロペラ機 約2時間/週数便のみ)

島に到着後は、宿泊施設のスタッフが空港まで迎えに来てくれました。
島内は自転車や徒歩が主な移動手段。車はほとんど見かけず、その静けさが心地よく旅を包み込んでくれました。



まとめ 世界遺産・ロード・ハウ諸島がくれた心の再生

中年警備員として働く私にとって、ロード・ハウ諸島の旅は「観光」ではなく、「魂の静養」でした。
自然に身を委ね、ただ歩く。海を眺め、ただ呼吸する。その一瞬一瞬が、疲れた心をそっと癒してくれました。

人間関係も情報も一切シャットアウトされる島の時間のなかで、「本当に大切なもの」が何かを再確認できた気がします。

もし今、心がざわついているなら。
もし、自分を見つめ直す場所を探しているなら。
世界遺産・ロード・ハウ諸島は、そっと背中を押してくれる存在になるでしょう。



自然と向き合い、自分と対話する贅沢。
この静けさに、ぜひ一度、身を浸してみてください。

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