福岡市に住む警備員の私は、日々の仕事に励むなかで「次の休みはどこに行こうか?」と旅の計画を立てることが一番の楽しみです。今回は、長年行ってみたかった“日本三名泉”の一つを有する、岐阜県下呂市へ一人旅に出かけました。自然の豊かさ、歴史、文化、そして心温まる人々との出会い…。ここ下呂市には、癒しと発見があふれていました。
下呂市の人口とその穏やかな空気
下呂市は岐阜県の中南部に位置し、人口は約3万人ほど。こぢんまりとした地方都市ではありますが、その分、落ち着いた雰囲気とゆったりした時間の流れを感じることができ、都市の喧騒から離れて心身をリフレッシュするにはもってこいの場所です。人々も温かく、観光客一人一人に優しく声をかけてくれるので、初めての一人旅でも安心して過ごせました。
旅人にやさしい気候と四季折々の魅力
私が訪れたのは初夏でしたが、下呂市の気候はとても過ごしやすく、朝晩は涼しくて日中は爽やか。湿度も福岡より控えめで、街歩きにも最適です。春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、どの季節も違った表情を見せてくれるのが下呂市の魅力。特に冬の雪見風呂は、一生に一度は体験してほしい贅沢な時間です。
有名な温泉だけじゃない!下呂市の観光名所めぐり
下呂といえば、やっぱり下呂温泉!この名泉は、さらりとした肌触りと湯上がりの保湿感が特長で、美肌の湯としても名高いです。私は温泉街の中心にある「白鷺の湯」で足湯につかりながら、のんびりと町並みを眺めました。
さらに「下呂温泉合掌村」は、岐阜の白川郷から移築された合掌造りの家屋が並ぶテーマパーク。伝統文化に触れながら、五平餅を食べたり、陶芸体験をしたりと、ここだけで一日遊べます。
少し足を延ばして「金山巨石群」や「巌立峡」など、自然の神秘を感じる場所も巡りました。大自然に包まれながら歩く山道は、日常の疲れを吹き飛ばしてくれるような癒しの時間でした。
旅の楽しみ、下呂市の郷土料理を堪能
旅の醍醐味といえば、地元グルメですよね。下呂市では、飛騨牛のすき焼きや朴葉味噌を使った料理が絶品でした。私は老舗の旅館でいただいた「飛騨牛の朴葉焼き」に感動。味噌の香ばしさと肉のジューシーさがたまらなく、白ご飯がどんどん進みます。
他にも、けいちゃん焼き(鶏肉の味噌漬け炒め)や、地元野菜をふんだんに使った小鉢料理など、素朴ながら滋味あふれる料理がたくさん。旅館の朝食も豪華で、思わず写真を撮りたくなるほどでした。
旅のお土産にぴったりの下呂名産品
下呂市のお土産といえば、「下呂温泉みすと」や「薬草風呂セット」など、温泉をテーマにした癒しグッズが人気です。女性へのプレゼントにもぴったりだと思います。
また、「下呂プリン」や「温泉まんじゅう」などのスイーツ系もおすすめ。私は地元の和菓子屋さんで見つけた「飛騨栗ようかん」を家族へのお土産に購入。上品な甘さで大好評でした。
福岡から下呂への一人旅ルートはこうでした
福岡市から下呂市までは少し距離がありますが、新幹線と特急を使えばアクセスは意外とスムーズです。私は以下のルートで向かいました。
博多駅から新幹線で名古屋駅まで(約3時間)
名古屋駅からJR特急「ワイドビューひだ」で下呂駅へ(約1時間30分)
途中の車窓からは山々の絶景が楽しめ、まるで映画のワンシーンのような旅路でした。ワイドビューひだの車内は快適で、一人でものんびり過ごせるのでオススメです。
一人旅で心のデトックスを
今回の下呂市の一人旅は、癒しと発見に満ちた素晴らしい旅になりました。自然の美しさ、人々の温かさ、美味しい料理、そして心まで温まる温泉…。まさに“ご褒美旅”としてぴったりな場所でした。
福岡からの距離はありますが、それ以上の価値が下呂には詰まっています。次は冬の雪見風呂を目指して、また訪れたいと思います。一人旅だからこそ、自分と向き合い、心を整える時間が持てる。そんな旅を、これからも大切にしていきたいです。