福岡の警備員の一人旅No.415 福岡市に住む警備員が心を整える一人旅で訪れた大分県日田市のやさしい時間と風景

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日々、仕事と向き合いながら過ごす私にとって、一人旅はまるで心の深呼吸のようなものです。そんな旅先に選んだのは、大分県日田市。福岡市から電車で約1時間半というアクセスの良さに加えて、どこか懐かしく、心落ち着く空気が漂う場所です。今回はそんな日田市の魅力を、実際に歩いた目線でたっぷりとご紹介します。

水と木に囲まれた町、日田市の魅力
大分県日田市は、人口約6万人の市です。豊かな自然と歴史、文化に囲まれたこの町は、九州の中でも独特の落ち着きを持っています。日田は「水郷」とも呼ばれ、三隈川をはじめとする美しい水辺と、江戸時代の面影を残す町並みが調和した場所です。



気候は比較的温暖で、夏には水の流れが涼を呼び、冬は山あいの冷気が身を引き締めてくれます。四季の移ろいがしっかり感じられるのも、癒しの旅にはぴったりです。

豊かな歴史と文化が息づく豆田町の散策
旅のスタートは、日田市でも特に人気の高い豆田町から始めました。江戸時代に栄えた商人の町で、今もなお白壁の町家や古民家が整然と並び、まるでタイムスリップしたかのような気分にさせてくれます。



小さな雑貨店やカフェ、郷土品の店が並び、どこを歩いても心がほぐれていくようでした。ふと立ち寄った古本屋のご主人と話し込んだり、レトロなコーヒー店で読書をしたり。人との出会いもまた、日田旅の醍醐味です。



清らかな水辺で心を整える三隈川の癒し
豆田町の散策のあと、三隈川のほとりに出ました。川沿いにはベンチがあり、ただ川を眺めているだけで、気持ちがすうっと穏やかになります。川面をなぞるように走る屋形船や、ゆるやかな風に揺れる木々。自然が奏でる音の中で、自分の呼吸がゆったりと整っていくのがわかります。



夏には鵜飼も行われており、夕暮れ時には幻想的な光景が広がります。私が訪れたときは秋の始まりで、空気が澄んでいて川面に映る空が美しく、思わず写真を何枚も撮ってしまいました。

地元ならではの郷土料理とほっこりグルメ
旅といえば、食も大きな楽しみです。日田といえば「日田やきそば」。鉄板でカリッと焼かれた麺に香ばしいソース、そしてたっぷりのもやし。ひと口食べるごとに、どこか懐かしいような、優しい味が広がります。



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また、地元の鮎や鶏を使った料理も絶品です。ある夜には、川沿いの小さな居酒屋で「鮎の塩焼き」と地酒をいただきました。店主さんが丁寧に焼いてくれたその味は格別で、心の底から「来てよかった」と感じた瞬間でした。



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日田の旅で出会った心に残るお土産たち
旅の終わりには、お土産選びも忘れずに。日田では、木工製品や手ぬぐい、和ろうそくなど、職人の手仕事を感じる品がたくさんあります。私は「日田杉」で作られたコースターと、豆田町限定の手作り飴を購入しました。

見て楽しく、使って嬉しい、そんなお土産は日々の暮らしの中で旅の記憶をそっと思い出させてくれます。



福岡市からのおすすめ旅行ルートとアクセス
福岡市から日田市へのアクセスはとても簡単です。博多駅から久大本線の特急「ゆふ」に乗れば、1時間半ほどで日田駅に到着します。道中の車窓からは山あいの風景が広がり、まさに“旅が始まる”高揚感に包まれます。

日田駅からは徒歩でも主要観光地をまわれますが、レンタサイクルを活用するとさらに効率的です。宿泊は温泉旅館や町家風のゲストハウスなど、好みに合わせて選べるのも嬉しいところです。



自然も人も、やさしさにあふれた癒しの町
日田市は、豪華さや派手さはありません。でもその分、静けさの中にある確かな魅力とやさしさがあります。街を歩きながら、自然に触れながら、人と話しながら、「ああ、自分はこんなふうに過ごしたかったんだ」と気づかされる旅でした。

またいつか、疲れた時にふらっと訪れたい。そんな町です。