日々の緊張感と責任感に包まれる警備の仕事。そんな生活の中でふとした瞬間に訪れる「心を緩めたい」「知らない街で癒されたい」という気持ち。私は福岡市で警備員として働きながら、そうした感情に正直に、一人旅を重ねてきました。今回私が訪れたのは、関西の名城と伝統文化が息づく街、兵庫県姫路市です。豊かな自然と歴史、そしてあたたかい人々に包まれたこの街は、まさに「癒し」の宝庫でした。
姫路駅に降り立った瞬間、城が出迎えてくれる感動体験
福岡市からは新幹線で新大阪を経由し、約3時間半の道のり。姫路駅の改札を抜けたその瞬間、正面には堂々とした姫路城が遠くに見えます。まるで「ようこそ」と語りかけてくれるかのように、白く美しい天守が青空に映える姿は、旅の始まりを最高に演出してくれました。
駅から徒歩15分ほどで到着する姫路城は、世界遺産にも登録された日本屈指の名城。その白亜の美しさから「白鷺城」とも呼ばれています。天守閣に登れば、街全体を見渡す絶景が広がり、風の音とともに心がすっと軽くなるような感覚に包まれます。
見どころ満載の姫路観光は、心をじんわり満たしてくれる
姫路城を満喫した後は、周囲に点在する観光スポットへ足を伸ばします。まず訪れたのは好古園という日本庭園。池や滝、茶室が調和するこの空間は、まさに静けさの中に癒しを見つける場所です。木々の葉音、水のせせらぎ、そして庭師の手入れされた風景が、心にじわじわと沁みていきました。
さらに、書写山圓教寺にも足を運びました。ロープウェイで山を登り、歴史ある伽藍に出会えるこの場所は、映画のロケ地としても知られています。石段を一歩一歩登るたびに、日々の悩みや不安がそっと背中から落ちていくような気がしました。
姫路グルメのやさしさが、五感を満たしてくれる
旅の楽しみといえばやはり「食」。姫路には、地元ならではの温もりあるグルメが揃っています。まず味わったのは姫路おでん。生姜醤油でいただくこのおでんは、体の芯から温まり、ほっとする優しさがありました。出汁の旨みと生姜の香りが絶妙にマッチしていて、まさに「ここでしか味わえない味」。
また、姫路港で水揚げされた新鮮な穴子の白焼きも外せません。ふっくらと焼き上げられた身は、軽やかで繊細な味わい。お酒が飲める方であれば、地元の日本酒と一緒に楽しめば、心からのくつろぎを感じられることでしょう。
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姫路の天気がくれた最高の旅日和
私が訪れたのは春の終わり、初夏の気配がただよう5月末。姫路市の天気は快晴、雲ひとつない青空が広がり、汗ばむほどの陽気ではありながらも心地よい風が吹いていました。観光日和とはまさにこのことで、どこを歩いても写真に収めたくなる風景ばかり。
天気が良いと、街全体が明るく見えて、そこにいるだけで前向きな気持ちになります。屋外での散策が楽しい姫路だからこそ、天気の良さが旅の質をぐっと高めてくれました。
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姫路ならではのお土産が、旅の余韻をそっと手元に残してくれる
姫路での旅の終わりには、家族や職場の仲間、そして自分自身へのお土産選び。私が購入したのは、姫路名物の玉子焼せんべいと、姫路城を模した和三盆の干菓子。どちらも見た目が可愛らしく、味はどこか懐かしく、旅の癒しをそのまま持ち帰れるような品でした。
また、書写山のお寺でいただいた御朱印や、小さなお守りも、旅の記憶をやさしく心に刻んでくれるお土産となりました。
旅のルートは心の地図になる
今回の姫路への旅のルートは、福岡市から新幹線で新大阪へ向かい、そこから姫路へ。約3時間半の道のりは、新幹線の車窓からの風景も含めて、まるで一冊の物語のようでした。姫路市内では徒歩とバスを使いながら、観光スポットをゆったりとめぐることができます。
そして何より、一人で自由気ままに歩く時間は、自分の心とじっくり向き合う貴重な機会になります。旅先で感じる小さな発見や癒しが、仕事に戻ったときのエネルギーとなり、また新たな日常を支えてくれるのです。
兵庫県姫路市は、私のような警備員という緊張感の多い職業にとって、心を深く癒してくれる場所でした。名所、美食、自然、歴史、すべてがやさしく包み込んでくれるようで、「また来たい」と心から思える街。福岡に戻っても、ふとした瞬間に姫路の風景を思い出し、気持ちが柔らかくなることがあります。
この一人旅は、ただの観光ではなく、自分を労わるための時間でした。そして次は、どんな街が私を待っていてくれるのか……また新たな旅に出たくなります。
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