福岡の警備員の一人旅No.365 将棋と温泉の町で心を整える旅 山形県天童市を巡る福岡市に住む警備員の一人旅の記録

旅行

日々、福岡市内で警備員として働く私は、少し心と体を休めたいと思い、東北の山形県天童市へ一人旅に出かけました。静かで豊かな自然、美味しい郷土料理、そして温かな人々との出会い…。天童市には、まるで時間がゆっくりと流れているかのような癒しの空間が広がっていました。



旅の始まりは、心を整える静寂な朝

福岡空港から飛行機で仙台空港へ。そこから山形新幹線でおよそ1時間半。電車を降りた瞬間、天童の空気は澄んでいて、山に囲まれたこの町が特別な時間を運んできてくれることを予感させてくれました。6月の天童は、やさしい陽光に包まれており、心地よい風が肌をなでるように吹いています。



まず向かったのは、天童駅からほど近い「舞鶴山公園」。木々に囲まれた遊歩道を歩きながら、遠くに広がる山々を眺める時間は、日常の喧騒をすっかり忘れさせてくれました。頂上から見渡す景色は、まさに心の洗濯。深呼吸をするたびに、心の中がすーっと静かになっていくのを感じました。




将棋の町で出会った温もりと文化

天童市といえば、将棋の駒の生産地として有名です。町を歩いていると、いたるところに将棋のモチーフがあしらわれており、その遊び心に思わず笑みがこぼれます。「天童市将棋資料館」では、職人の手によって一つひとつ丁寧に作られる駒の制作風景を見学しました。静かな空間で見守るその職人の背中に、どこか警備の仕事と通じる真剣さを感じて胸が熱くなりました。

また、駅前にある「人間将棋のモニュメント」では、旅人らしく記念写真を1枚。将棋の駒になったような気分で、少しだけ童心に帰ったような不思議なひとときでした。



心と体を癒す天童温泉の湯けむり

観光の後は、宿泊する天童温泉へ。チェックインした旅館では、部屋に通されると窓の外には静かな川が流れ、心がほぐれるような景色が広がっていました。夕食前に入った大浴場は、やわらかなアルカリ性の湯が特徴で、全身がふわっと軽くなるような感覚を味わいました。

湯に浸かりながら窓の外を眺めると、夕暮れの山々がほんのりオレンジ色に染まり、鳥のさえずりだけが響く静寂な時間。日頃の疲れが溶けていくような、そんな感覚に包まれました。



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天童の旬を味わう贅沢なひととき

旅館の夕食では、地元の食材をふんだんに使った和会席をいただきました。特に印象的だったのは、山形牛のすき焼きと、つや姫を使ったご飯。一口食べるごとに、素材の旨みが体に染み込むようで、自然と笑みがこぼれました。

朝食では、だし(山形の郷土料理)をかけた冷や奴や、地元で採れた山菜のおひたしが並び、朝の体にやさしく沁み渡りました。旅の楽しみは、こういう地元の味に出会えることだと改めて実感しました。



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地元ならではのお土産探しもまた楽しい時間

帰り際、天童市内の土産物店に立ち寄り、将棋駒を模したキーホルダーや、さくらんぼを使ったお菓子などを購入しました。特に印象的だったのは、駒の形をした「将棋最中」。甘さ控えめの餡が絶妙で、自分用と家族用にいくつも買ってしまいました。



旅の終わりにふさわしい帰路の癒し

旅の帰路、天童駅から山形新幹線に乗り込み、窓の外を流れる風景をぼんやりと眺めながら、今回の旅を思い返していました。観光地を巡るだけでなく、自然に触れ、文化に触れ、温泉で癒され、美味しい料理を味わう…。一人旅ならではの贅沢がここにはありました。

日々の業務の中で、見逃していた心の声に耳を傾けることができたこの旅。天童市の穏やかな空気が、私の中の疲れた部分を優しく包み込んでくれた気がします。次にまた訪れるときは、今回とは違う季節の顔を見に来たいと思います。



このように天童市で過ごす一人旅は、心と体に深い癒しをもたらしてくれる素晴らしい体験でした。忙しい日常から少し離れて、自分と向き合う時間を持つことの大切さを改めて感じさせてくれました。