福岡市で警備の仕事をしている私は、日々の緊張と責任の中で、自分の心をリセットする時間を大切にしています。今回、そんな自分の心を癒す一人旅の目的地に選んだのが茨城県鹿嶋市。神々しい歴史、豊かな自然、美味しい料理、優しい人々。どれをとっても、まさに“癒し”という言葉がぴったりな場所でした。
この旅は、心を解きほぐすための時間でした。誰に気を遣うこともなく、自分のペースで歩く。そんな自由で贅沢な時間を、鹿嶋市で過ごしてきました。
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鹿島神宮の静寂に包まれるひととき
鹿嶋市を訪れて最初に向かったのは、やはり「鹿島神宮」です。全国にある鹿島神社の総本社で、古代から続く歴史を感じられる場所です。境内に一歩足を踏み入れた瞬間、空気がピンと張り詰め、背筋が自然と伸びるのを感じました。
樹齢千年を超える杉の木々に囲まれ、静かに流れる時間の中を歩くと、心の奥まで澄んでいくような感覚になります。御手洗池の澄んだ水面に映る光がとても美しく、その場にただ立っているだけで、身体がすーっと軽くなっていきました。
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北浦の風に吹かれて癒される湖畔散歩
鹿嶋市のもう一つの魅力は、豊かな自然です。特に印象的だったのが、北浦の湖畔を歩いたとき。風が優しく頬をなで、湖面に小さな波がきらめいていました。遠くでカモメの鳴き声が聞こえ、自然と呼吸が深くなっていくのがわかります。
湖畔にはベンチが点在していて、そこに腰を下ろして静かに景色を眺めていると、「こんなにゆったりした時間があったんだな」と思えるほど。忙しい日常では味わえない、贅沢な孤独と静けさが、そこにはありました。
地元の味に心まで満たされる食事時間
旅の楽しみといえば、やっぱり食事です。鹿嶋市では、新鮮な海の幸と地元野菜をふんだんに使った料理に出会えました。
特に感動したのは、鹿島灘で水揚げされたハマグリを使った酒蒸しと、しらす丼のセット。プリッとしたハマグリは旨味たっぷりで、口に運ぶたびに自然の力強さと優しさを感じます。しらすはふっくらと炊き上げられ、ご飯との相性も抜群でした。
また、地元の和食処でいただいたけんちん汁も、野菜の甘みがたっぷりと溶け込んでいて、心まで温かくなるような一品でした。どのお店も落ち着いた雰囲気で、ゆっくりと食事を楽しむことができました。
穏やかな天気が旅の気持ちよさをさらに引き立てる
私が鹿嶋市を訪れた日は、雲一つない快晴の日が多く、旅の印象をより優しくしてくれました。朝は澄んだ空気に包まれ、昼間は柔らかな陽射しが心地よく、夕方には空がオレンジ色に染まり、街全体がやさしい表情を見せてくれました。
夜になると、遠くに海の音を感じながら、静かな宿で過ごす時間。こうした天気の穏やかさが、心のざわつきを鎮めてくれるのだと実感しました。
旅の締めくくりは優しいお土産選び
旅の終わりには、地元のお土産を探して市内の特産品店へ。鹿嶋市ならではの名産品には、しらすの佃煮、鹿島灘の海苔、そして地元の甘味処が作る栗羊羹や和菓子など、思わず誰かにプレゼントしたくなる品々が並んでいます。
私自身は、自分へのご褒美としてハマグリの瓶詰と干し芋を選びました。どちらも旅の記憶を蘇らせてくれる味わいで、福岡に戻ってからの癒しアイテムとして大切に味わいました。
旅のルートも心地よいリズムで
福岡から鹿嶋市までは、福岡空港から羽田空港へ飛び、そこから電車で鹿島神宮駅までのルートを選びました。羽田からは東京駅で乗り換えて、特急とローカル線を使いながらのんびりとした移動。車窓から流れる関東平野の景色がとても穏やかで、旅の期待感が高まっていきました。
帰りも同様のルートで、旅の余韻をゆっくり噛み締めながら福岡へ。時間に追われず、自分のペースで移動できるこのルートは、本当に癒しの旅にぴったりです。
また訪れたくなる、心のふるさとのような場所
茨城県鹿嶋市での一人旅は、私にとってまさに「心がほどける」旅でした。観光地としての魅力だけではなく、そこに流れる静かな時間や、人々の優しさ、食の温かさ、自然のやさしい声。そのすべてが、日常では味わえない癒しのエッセンスでした。
仕事で張り詰めた日々に疲れたとき、またふと思い出して訪れたくなる。そんな「心のふるさと」のような存在が、鹿嶋市です。今度は季節を変えて、またこの街を歩いてみたいと思います。一人だからこそ見える景色、感じることのできる空気。そんな旅の贅沢を、またこの地で味わいたいです。