福岡市に住む警備員が癒しを求めて選んだ場所、新潟県燕市
日々の緊張感の中で過ごす警備員という仕事。そんな毎日から少しだけ離れて、心と身体を癒したい。そう思った私は、新潟県の中央に位置する「燕市」へと一人旅に出ました。地図で見れば小さな点にすぎないこの街ですが、訪れてみるとその魅力は無限でした。広がる田園風景、やわらかな人の笑顔、そして何よりも心と身体をゆるめてくれる温もりがここにはありました。
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歴史と匠の町を歩く 穏やかで優しい燕市の観光名所たち
燕市の名を全国に知らしめたのは、金属加工の匠の技。その歴史は深く、燕市産のカトラリーは世界中で愛されています。私はまず「燕市産業史料館」を訪れ、ものづくりの歴史に触れました。鍛冶の音、工具の重み、手作業のぬくもりに触れることで、都会では味わえない“静かな力強さ”を感じました。
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その後訪れたのが「分水の桜並木」。春には約2000本の桜が咲き誇る名所ですが、時期が外れていても川辺の遊歩道はとても静かで、時折聞こえる水音と鳥の声が心を洗ってくれるようでした。
また、「道の駅国上(くがみ)」では、国上山の自然に抱かれながらのんびりとした時間を過ごしました。湧き水を手ですくって飲むと、身体の芯まで澄み渡るような気持ちになり
ました。
旅の楽しみはやっぱり食にあり 燕市のグルメが心とお腹を満たす
燕市といえば「燕三条系ラーメン」が有名です。背脂たっぷりの濃いめのスープに太麺が絡む一杯は、一見こってりですがどこか懐かしくてホッとする味。カウンター越しに出されたその一杯をすするたび、身体が芯からあたたまり、旅の疲れがほぐれていくのを感じました。
また、「洋食器の町」らしく、地元の食堂では美しいカトラリーとともに提供される洋食にも出会いました。丁寧に焼かれたハンバーグや、地元野菜を使ったサラダは見た目も味も優しく、店主の心遣いが伝わるひと皿ばかりでした。
旅の空気に包まれる気持ち良さ 燕市の天気がもたらすやすらぎ
私が訪れた時期の燕市は、穏やかな晴れ間が広がる日が続いていました。新潟というと雪の印象が強いかもしれませんが、春から秋にかけては爽やかな風が吹き抜け、まるで自然に抱かれているような心地良さを味わえます。
朝はひんやりとした空気に包まれて清々しく、昼は穏やかな日差しの中を歩くのが気持ちよく、夜は星空を見上げながら静かに一日を振り返ることができました。こんな風に「天気に癒される」という体験ができたのは、燕市が初めてかもしれません。
家族や仲間にも笑顔を届ける 燕市のお土産たち
旅の終わりにはお土産選びも楽しみの一つ。燕市ならではのアイテムはたくさんあります。まず外せないのが、「燕三条製カトラリー」。シンプルで洗練されたデザインに加え、使いやすさも抜群です。家族に一膳ずつ選んで贈ったところ、とても喜ばれました。
さらに、「地元の醤油」や「酒蔵の純米酒」など、料理好きにはたまらないラインナップも。特に「燕の味噌」を使った加工品は、温かいご飯とともに食べると懐かしさと新しさが交差する味わいでした。
福岡から燕へ 心をつなぐ癒しの旅路
今回の旅は、福岡空港から新潟空港まで飛行機で向かい、そこから電車とバスを乗り継いで燕市まで足を運びました。長距離の移動ではありましたが、移動中の景色や道中の出会いも旅の醍醐味。福岡の街を出発してから、徐々に変わっていく風景を眺めながら、「どんな癒しが待っているんだろう」と心が弾んだのを覚えています。
旅の終わりに、またこの町に帰ってきたいと思わせてくれる場所。燕市は、そんな場所でした。
心に残るのは、やさしさとあたたかさ
一人旅だからこそ感じられる景色や、出会い、食事、空気。そして自分自身とゆっくり向き合う時間。燕市は、そのすべてを優しく包み込んでくれる町でした。日常の喧騒から少し離れて、自分のペースで歩き、見て、食べて、深呼吸する。そんな「癒しの旅」がしたい方に、燕市はきっとぴったりの場所です。
またいつか、この町に会いに行きたいと思います。