日々、警備の仕事で緊張感のある日常を過ごしている私にとって、旅は心と身体をリセットする大切な時間です。今回の一人旅の目的地に選んだのは、佐賀県鹿島市。福岡からは電車でゆったりと2時間ほど。どこか懐かしさを感じる風景と、人の温かさに包まれる町です。
鹿島市には観光名所が点在し、豊かな自然と歴史が息づいています。温暖な気候に恵まれたこの地では、美味しい料理やお土産にも出会え、何より心がふっと軽くなるような癒しの時間を過ごすことができました。ここではその一人旅の思い出を、ゆっくりと綴っていきたいと思います。
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歴史と静寂に包まれる祐徳稲荷神社へ
鹿島市の旅のはじまりは、言わずと知れた「祐徳稲荷神社」から。日本三大稲荷のひとつに数えられるこの神社は、朱色の美しい社殿が山の中腹に建ち、まるで絵巻物のような景色が広がっています。長い階段をゆっくりと登っていくと、心も少しずつ澄んでいくような感覚になりました。
山の上からは鹿島の街並みと有明海が一望でき、まるで時間が止まったかのような静けさが広がっていました。人混みから少し離れて、自分と向き合う時間を持てたこの場所は、心の深い部分に静かな癒しを与えてくれました。
肥前浜宿で出会う風情ある町並み
祐徳稲荷神社の参拝を終えたあとは、肥前浜宿へ足を運びました。かつての酒造町として栄えたこのエリアは、白壁の土蔵造りの建物が並ぶ歴史的な町並みが美しく、歩いているだけで昔の日本にタイムスリップしたような気分になります。
町の中では、酒蔵見学ができる場所もあり、日本酒の香りに包まれながら地元の職人さんとお話しする時間も貴重な体験でした。どこか懐かしくて、心がほっとする、そんな町歩きができるのが鹿島市の魅力のひとつです。
鹿島のご当地グルメで心もお腹も満たされる
旅先での楽しみといえば、やはりその土地ならではの料理です。鹿島市には有明海に面した立地を活かした新鮮な海の幸が豊富にあります。
この日いただいたのは、「竹崎カニ」と呼ばれる名物のカニ料理。身がぎっしり詰まっていて、口に入れた瞬間、甘みと旨味がじゅわっと広がります。そして、有明海で獲れるノリを使った味噌汁も絶品で、身体の芯から温まりました。
地元の食材をふんだんに使った料理の数々は、まさに心の栄養。温かいお店の人たちの笑顔にも癒されながら、贅沢な時間を過ごしました。
優しい天気が旅をより穏やかにしてくれる
今回の旅の数日間は、穏やかな晴れの日が続き、風もやさしく、まさに「旅日和」でした。鹿島の春先の天気はとても穏やかで、湿度も少なく、心地よい陽射しが体を包み込んでくれます。
観光地を巡る足取りも軽く、空を見上げれば澄んだ青空。のんびりと歩きながら深呼吸をするたびに、都会の喧騒でこわばっていた心と身体が、じんわりと解きほぐされていくのを感じました。
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鹿島のお土産は、心を運ぶ小さな贈り物
旅の締めくくりには、鹿島市ならではのお土産を探しました。やはり外せないのは地元の酒蔵で作られた「純米酒」。すっきりとした味わいの中にも、米の優しさを感じられる一本です。
また、「祐徳せんべい」や有明海苔を使った佃煮なども人気で、地元の素材を活かした逸品がたくさん並んでいました。職場の同僚や家族に渡すのが楽しみになる、そんな温かみのあるお土産が揃っています。
福岡から鹿島への癒しのルート
福岡市から佐賀県鹿島市へは、JRでのアクセスがとても便利です。博多駅から特急かもめに乗って肥前鹿島駅まで直通で約1時間半。駅を降りた瞬間から、空気の質が変わったように感じられます。
車がなくても十分に楽しめるルートで、バスや徒歩で主要な観光地にアクセス可能です。日帰りも可能ですが、できれば一泊してゆっくりと町の空気に溶け込むのがおすすめです。
この鹿島市の旅を通して、日々の喧騒から離れ、静かに流れる時間の中で自分自身と向き合うことができました。観光名所、料理、天気、お土産、そして旅のルートすべてにおいて、癒しに満ちた素晴らしい経験となりました。
また明日からの仕事を、少し軽やかな気持ちで頑張れる。そんな力をくれる場所が、佐賀県鹿島市にはあります。福岡に暮らす私のような人にこそ、ぜひ訪れてほしい心ほどける旅先です。