温泉と自然に抱かれて癒される草津町の旅へ
福岡市で警備員として日々働く私が、ふと感じた「どこか遠くで心から癒されたい」という思いに導かれて、群馬県草津町へ一人旅に出かけました。旅のきっかけは、テレビで見かけた湯けむり立ちのぼる草津の「湯畑」。心の奥深くに響くような、あの情景をこの目で見てみたいと思ったのです。
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群馬県の北西部、標高1,200mに位置する草津町は、日本有数の名湯「草津温泉」で知られています。豊富な湯量と強い酸性の泉質、そしてどこか懐かしさを感じさせる温泉街の風景に、着いた瞬間から日々の疲れがふわりと和らぐような感覚を覚えました。
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湯けむりと歴史が織りなす草津温泉の魅力
草津町の中心にある「湯畑」は、まさにこの町のシンボルです。滝のように流れ落ちるお湯、その湯気に包まれながら木製の遊歩道を歩くと、身体の奥まで温もりが届くような心地良さがあります。夜にはライトアップされ、幻想的な雰囲気に包まれます。
湯畑のすぐそばには「熱乃湯」があり、草津名物「湯もみショー」を見学できます。掛け声とともに板でお湯をかき混ぜる伝統技法に触れながら、草津の文化の深さを実感しました。
また、少し足を延ばして「西の河原公園」にも立ち寄りました。川のように温泉が流れ、その中に大露天風呂が広がっています。まるで自然と一体になるような開放感に、心がすっかりほどけていきました。
心と体が喜ぶ草津の郷土料理との出会い
旅の楽しみといえば、やはり地元の料理です。草津町には素朴ながらも滋味深い味わいの郷土料理が多く、どれも心に残る味でした。
「おっきりこみ」は、太めの平打ち麺をたっぷりの野菜と一緒に味噌や醤油で煮込んだ郷土の鍋料理。寒い高原の地で食べるこの温かさは、まるで家族に迎え入れられたような安らぎをくれます。
「花豆の煮物」も草津を代表する名物のひとつ。大粒の豆を甘く煮たこの料理は、口に含むとほろりと崩れ、優しい甘みが広がります。湯上がりの身体に染み入るような一品でした。
四季折々に表情を変える草津の天気と風景
私が訪れたのは春の終わり。草津町ではまだ少し冷んやりとした高原の風が吹き抜け、清々しい空気に包まれていました。日中は爽やかな青空が広がり、湯けむりが空へと立ちのぼる様子がとても美しく、写真を撮る手が止まりませんでした。
秋には紅葉、冬には雪景色と、草津は季節ごとにまったく異なる顔を見せてくれる場所です。次は紅葉の時期に来てみたいと思わずにはいられません。
旅の締めくくりにぴったりのお土産たち
帰路につく前に、草津町のお土産もじっくりと選びました。定番の「湯の花」は、自宅でも草津の湯を再現できる入浴剤のようなもので、お風呂に入れると旅の記憶が蘇るような癒しをくれます。
「草津温泉まんじゅう」や「温泉たまご」などのお菓子系も人気で、職場の同僚にも喜ばれました。そして、地元の工房で作られた木工品や陶器も、どこか温もりを感じさせる手仕事の美しさがあり、ひとつ持ち帰ると旅の余韻を長く楽しめます。
心癒される旅のルートとおすすめのめぐり方
今回の旅では、まず福岡空港から羽田空港へ飛び、そこから新幹線で高崎駅へ。さらに吾妻線に乗り換え、長野原草津口駅からはバスで草津温泉へ向かいました。乗り換えは多いですが、それもまた旅の一部。車窓から眺める景色の移り変わりに、気づけば心がゆるやかになっていきました。
草津町に着いてからは、湯畑周辺を歩いて観光するのが一番のおすすめです。どこを歩いても温泉の香りが漂い、旅情が満ちていました。少し歩いて足を延ばすと自然の中の温泉や展望スポットも多く、体力に合わせてコースを組めるのも嬉しいポイントです。
癒しを求めるすべての人に草津町の旅を
草津町は、まるで時間がゆっくりと流れているかのような場所です。働きづめの日常の中で、ふと立ち止まりたくなった時、心を解きほぐしたいと思った時、ぜひ訪れてほしい町です。
福岡市で忙しく警備員として働く私にとって、草津町はまさに「癒しの聖地」でした。湯けむりと自然と人の温かさに包まれながら、自分の心と静かに向き合える時間が、何よりの贅沢だったと思います。
また必ず、草津の湯に浸かりに来ます。その日を楽しみに、また日々を丁寧に生きていこうと思います。