福岡市で働く私は、毎日忙しない生活の中で、ふと「どこか静かな場所で心を休めたい」と思うことがあります。そんなある日、思い立って向かったのが香川県さぬき市。瀬戸内海に面した穏やかな気候と、歴史ある観光名所、やさしい料理、そして地元の温かい人々が迎えてくれるこの町で、私は心から癒される旅を過ごすことができました。
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のんびりと始まるさぬき市への旅路
今回の旅のスタートは、福岡市から新幹線と在来線を乗り継いでのんびりと。岡山を経由し、最寄りの志度駅に降り立つと、潮風がやさしく頬をなでてくれます。駅を出た瞬間から「都会の喧騒とは違う時間が流れている」と感じることができました。天気は快晴。5月のさぬき市は初夏の陽気に包まれ、青空と瀬戸内海の静けさが絶妙に溶け合っていました。
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古の風情が息づく観光名所たち
まず足を運んだのは、「志度寺」。四国八十八ヶ所霊場のひとつとしても知られ、静寂に包まれた境内を歩くだけで心が澄んでいくような感覚になります。境内に咲く季節の花々や、木漏れ日の差し込む参道がとても美しく、時間を忘れて過ごしました。
その後、志度湾を見渡せる「津田の松原」へ。ここは「日本の白砂青松100選」にも選ばれている名所で、砂浜に広がる松林と青い海のコントラストが見事でした。波の音、風に揺れる松の葉の音、ただそれだけが耳に届く、贅沢な時間でした。
心と体にやさしい料理との出会い
旅の楽しみといえば、やはり地元の料理。さぬき市といえば「さぬきうどん」が有名ですが、それだけではありません。地元の魚介を使った料理も絶品です。特に志度湾でとれた新鮮なハマチの刺身や、焼き魚は格別でした。
私は、地元の小さな食堂で「うどん定食」を注文しました。温かい出汁の香りと、もちもちの麺、そして天ぷらと地元野菜の煮物が添えられた定食は、見た目以上に心を満たしてくれました。優しい味わいに、旅の疲れがすっと癒されていきました。
お土産に込められた「さぬきの心」
旅の終わりには、さぬき市ならではのお土産を探しに地元の道の駅へ。「讃岐手毬」「さぬき和三盆」「讃岐のり」など、見ているだけでワクワクする品々が並びます。私は、和三盆の上品な甘さに惹かれ、小さな詰め合わせを購入しました。帰りの列車でひと粒味わった瞬間、旅の記憶がふわっとよみがえりました。
福岡に帰る車窓から瀬戸内の海を眺めながら、「また、必ず来よう」と心に決めました。
さぬき市の天気がくれた旅のやさしさ
今回の旅で印象に残ったのは、何より「やさしい天気」でした。空は青く、風は柔らかく、陽の光は温かい。そのすべてが、まるで「ゆっくりしていってね」と語りかけてくるようでした。雨の日の風情も趣深いと聞いていますが、今回はお日様にも恵まれ、心からリラックスできる旅になりました。
一人旅だからこそ出会えた癒しの風景
警備員として日々緊張感を持って仕事にあたる自分にとって、この旅はまさに「心の休憩」。誰にも気を遣わず、誰にも急かされず、自分のペースで景色を味わい、食を楽しみ、土地の人々のやさしさに触れる——そんな時間が、自分をまた一歩前に進めてくれる気がしました。
香川県さぬき市は、ただの観光地ではなく、「また会いたくなる場所」。この旅で出会った風景や人々の記憶は、これからの毎日の支えになることでしょう。
次の休日も、きっとまた、こんな旅を探しに出かけたくなると思います。静かで、やさしくて、心がゆっくりとほどけていくような、そんな場所を。