福岡の警備員の一人旅No.258 福岡市に住む警備員の一人旅が心癒される香川県坂出市で出会った数多くの観光名所と郷土の料理と穏やかな天気と優しいお土産と心静まる旅行ルートの記録

旅行

瀬戸内の静けさに包まれる香川県坂出市の癒し旅

福岡市で警備の仕事をしている私は、日々の緊張感から少しでも心を解放したくて、香川県坂出市へ一人旅に出かけました。坂出という街の名前は知っていましたが、実際に訪れるのは初めて。事前に多くを調べず、ただ“瀬戸内の風に癒されたい”という思いだけを胸に、新幹線と電車を乗り継いで、坂出の地に降り立ちました。



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瀬戸大橋とともに迎えられる町の風景

坂出駅に降り立った瞬間、まず感じたのは空気の柔らかさです。海風が頬を優しく撫で、潮の香りがどこか懐かしく、心がゆっくりとほどけていくのを感じました。まず訪れたのは、坂出市を代表する風景、瀬戸大橋記念公園。青く澄んだ空と、その空をまっすぐに貫くように伸びる瀬戸大橋の姿に圧倒されながらも、静かに心が落ち着いていくのを感じました。

芝生に寝転んで空を見上げれば、時間の流れがいつもよりゆっくりに感じられます。あたりに人も少なく、遠くから聞こえる波の音が、ちょうどいいBGMのようでした。



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五色台からの眺望で心が澄んでいく

その後、五色台へと向かいました。坂出市と高松市にまたがるこの台地は、瀬戸内海と島々を一望できる絶景スポット。展望台に立つと、遠くに連なる小豆島や直島、そして瀬戸内海を横切るフェリーの姿が見えました。

風が吹き抜けるたびに、身体の中の重たいものが一つずつ消えていくような感覚。日々の業務で積み重ねてきた緊張や疲れが、まるで風に乗って空へと消えていくようでした。夕暮れ時の景色は特に美しく、赤く染まった空と海のグラデーションが、目だけでなく心までも満たしてくれました。



地元ならではの料理に舌鼓を打つ

旅の楽しみといえば、やはりその土地の食事。坂出といえば、やはり「讃岐うどん」。市内の老舗店に入り、もっちりとしたうどんを味わいました。コシのある麺と、いりこ出汁の深い旨味が身体に染みわたります。

さらに、坂出でぜひ味わっておきたいのが、地元漁港でとれた新鮮な海の幸。小さな居酒屋でいただいた鯛のお刺身や、地元でしか味わえない煮魚のやさしい味付けに、心がじんわりと温まりました。素朴で丁寧な料理に、作り手の想いが感じられたひとときでした。



穏やかな天気がくれる何気ない幸せ

私が訪れた日は、春の穏やかな晴天が続く日でした。雲ひとつない青空と、優しい日差し。そして海から吹く静かな風。街を歩くだけで、心が整っていくのを実感します。

坂出市は観光客であふれるような場所ではなく、その分、のんびりとした空気が漂っています。駅前のベンチで地元の人が談笑する姿、商店街のゆるやかな時間の流れ、そんな光景の中にいると、自然と肩の力が抜けていくのです。



旅の終わりに選ぶ優しいお土産

帰り際、駅前の物産館に立ち寄り、いくつかのお土産を購入しました。地元産のレモンや柑橘を使ったお菓子は、パッケージも可愛らしく、職場の仲間にも渡しやすい優しい一品。そしてもう一つ、自分用に選んだのが、讃岐和三盆の詰め合わせ。口に入れるとほろりと溶ける上品な甘さに、旅の記憶がふっと重なります。

また、地元の竹細工や手作りの陶器など、日常に使える素朴な工芸品もあり、どれも手に取るだけで心が和みます。旅先でこうして“あたたかさ”を持ち帰れるお土産に出会えるのも、一人旅の醍醐味だと改めて感じました。



心の地図に刻まれる旅のルート

今回の旅は、福岡市から新幹線で岡山まで行き、そこからJR瀬戸大橋線で坂出駅へ。瀬戸大橋を渡る瞬間は、電車の車窓から見える海と島々が本当に美しく、移動そのものがすでに旅の一部でした。

坂出市内では、徒歩とバスを利用しながら、ゆったりとしたペースで移動。観光地を急いで回るのではなく、その土地の風や空気、人の表情を感じながら歩く旅。それが私にとっての“癒しの時間”でした。



日常へ帰るための、心のリセット旅

坂出市での旅を終えて、福岡へ戻る電車の中。スマホで撮った写真を見返しながら、心の中に広がるのは“静かだけれど確かな癒し”でした。坂出は、派手な観光地ではないかもしれません。でも、その分、日々の疲れをゆっくりとほどいてくれるような、やさしさに満ちていました。



何気ない景色、静かな海、あたたかい料理、人のぬくもり。そうした一つ一つが、私の心をそっと包み込んでくれたのです。

また少し疲れたら、あの海のそばの街に帰りたくなる。そんな場所がひとつ心にあるだけで、明日も頑張れそうな気がします。香川県坂出市は、私にとってそんな特別な“心のよりどころ”となりました。