福岡の警備員の一人旅No.229 福岡市に住む警備員が心を癒す一人旅で訪れた青森県五所川原市の観光名所と郷土料理とお土産と静かな旅のルート

旅行

福岡市で警備員として働く私は、日々の緊張感と向き合いながら暮らしています。そんな私が今回、心と身体を癒すために選んだ旅先は、青森県五所川原市。津軽の風に包まれたこの地には、静けさの中に力強さがあり、初めて訪れるのにどこか懐かしい空気を感じさせてくれました。



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津軽鉄道の車窓から始まる、やさしい時間

旅の始まりは、津軽五所川原駅から。津軽鉄道の列車に乗り込み、ゆっくりと流れる風景を眺めるひととき。車窓に広がるのは、一面の田園風景と遠くにそびえる岩木山。その姿は雄大でありながら、どこかほっとする優しさを帯びています。ストーブ列車が運行する冬の時期なら、さらに風情たっぷり。暖かな車内で、揺られながら時間を忘れる贅沢を味わえます。



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立佞武多の館で感じる、津軽の魂と静寂

五所川原の象徴ともいえる「立佞武多(たちねぷた)の館」。ここでは、高さ20メートルを超える巨大なねぷたが展示されており、迫力に息をのむ一方で、その造形美に心が鎮まっていくのを感じました。彩色豊かなねぷたの顔をじっと見つめていると、津軽の人々の想いや祈りが静かに胸に響いてきます。



太宰治ゆかりの金木町で、心の中に言葉を刻む

五所川原市の一部である金木町は、文豪・太宰治の生誕地。彼の生家「斜陽館」は、まるで時が止まったかのような静けさに包まれています。重厚な木造建築の中を歩きながら、太宰の作品に描かれた感情の揺らぎを思い返しました。心に沁みる文学の余韻が、旅の印象を一層深めてくれました。



津軽の味、地元料理にほっとする

旅の楽しみといえば、やはりその土地の料理。五所川原で味わったのは、「しじみラーメン」と「けの汁」。十三湖のしじみを贅沢に使ったラーメンは、透き通るスープに奥深い旨みが詰まっていて、体の芯から温まりました。けの汁は根菜がたっぷり入った郷土料理で、まるで地元の人に「おかえり」と言われているような安心感に包まれました。



お土産選びも、やさしい時間のひとつ

お土産には、津軽塗の小物や、五所川原で作られているりんごのお菓子、しじみの加工品を選びました。特に津軽塗の箸は、ひとつひとつ手仕事で作られており、毎日の食卓にやさしさを運んでくれそうです。旅先で誰かを想いながら選ぶ時間も、またひとつの癒しの形だと改めて感じました。



静かに流れる旅のルート、そして心の変化

福岡空港から青森空港へ、そこからレンタカーで五所川原市までの道のり。都市の喧騒から離れて、徐々に心がほぐれていくのを感じました。車を降りて歩いた道、触れた風景、出会った人たち。すべてが心をやさしくなでてくれるような、そんな旅でした。



癒しの旅を終えて、また日常へ

旅の終わり、私は少しだけ肩の力を抜いていました。青森県五所川原市で過ごした時間が、静かに、でも確かに自分を癒してくれていたのだと思います。日々の仕事に戻る前に、こんな時間を持てたことに心から感謝しています。



またいつか、今度は春の風に吹かれながらこの街を歩きたい。そう思える旅になりました。