日々の忙しさに追われる中、ふと「どこか静かな場所で心を整えたい」と思い立ちました。そんな思いに応えてくれたのが、奈良県五條市でした。福岡市から新幹線とローカル線を乗り継ぎ、約4時間半。風に揺れる山々と、ゆっくりと流れる吉野川が迎えてくれるこの町には、まるで時が止まっているかのような穏やかな空気が漂っています。
五條新町通りを歩く癒しの時間
まず訪れたのは、江戸時代の風情が色濃く残る五條新町通り。木造の町家が立ち並び、石畳の道を歩くだけで心が和みます。古民家を改装したカフェで一息つき、地元の和菓子と抹茶をいただきました。どこか懐かしい味わいが、幼い頃の記憶を呼び起こしてくれます。
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名勝・栄山寺の歴史と自然に触れる
次に向かったのは、国宝・八角円堂で知られる栄山寺。静かな森に抱かれるように佇むその姿は、まさに癒しの象徴。境内に吹き抜ける風、木漏れ日、鳥のさえずり。五感で自然を感じながら、ゆっくりと心が解けていくのを実感しました。
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賀名生梅林の四季の風景
春になると約2万本の梅が咲き誇る賀名生梅林。今回は季節外れでしたが、山肌に整然と並ぶ梅の木々は静かで、どこか詩的な景色を見せてくれました。頂上の展望台からは五條市内が一望でき、思わず深呼吸。自然の雄大さに包まれる瞬間は、何物にも代えがたい癒しです。
五條グルメに舌鼓を打つ
旅の楽しみといえばやはり食。五條市内の定食屋でいただいたのは「柿の葉寿司」と「吉野葛を使った葛うどん」。素朴な味わいの中に、土地の恵みと人の温かみを感じます。食後には地元の和菓子店で「葛まんじゅう」を購入し、吉野川の河原で味わいました。
心に残るお土産たち
五條市には旅の記憶を持ち帰れるような素敵なお土産も豊富です。吉野杉を使った手作りの箸や、香り豊かな梅干し、そして吉野葛を使ったスイーツなど、どれも心のこもった逸品ばかり。大切な人への贈り物にも、自分へのご褒美にもぴったりです。
癒しの旅路のルート
福岡市から新幹線で新大阪駅まで、そこからJR和歌山線で五条駅へ。移動の途中も、車窓からの風景に癒されながらのんびりと進みました。五條市内は徒歩とレンタサイクルを活用し、無理なくゆったりと巡ることができました。
また訪れたい、そんな町
今回の旅は、派手さはなくても、心の奥にじんわりと染み入るような癒しが詰まっていました。奈良県五條市は、静けさの中にぬくもりがある町。忙しい日常に疲れたとき、ふと立ち寄りたくなる、そんな場所です。次は春の梅の季節に、もう一度訪れてみたいと思います。