福岡市に住む警備員が訪れた癒しの町 埼玉県東松山市で過ごす心ほどける一人旅
忙しない日常と向き合う中、ふと心を休めたくなる瞬間があります。福岡市で警備員として働く私は、日々の仕事の合間に小さな癒しを求めて旅に出ることがあります。今回私が選んだのは、埼玉県東松山市。正直なところ、それほど有名な観光地ではありませんが、その分、静けさと穏やかさが漂う町です。心をふわりと包み込むような自然、あたたかい人々、美味しい料理とお酒、そして優しさが詰まったお土産たち。そんな東松山市での癒しの旅を、ゆっくりとご紹介します。
比企丘陵を歩いて心を解き放つ
まず訪れたのは、東松山市を代表する自然スポット「比企丘陵自然公園」。なだらかな丘陵地帯が広がり、野鳥の声や風の音が心地よく耳に届きます。ハイキングコースをゆっくり歩きながら、季節の草花や木々の緑に目を向けると、頭の中のざわつきが少しずつ消えていくのを感じました。道中に見つけた木製のベンチに腰を下ろし、静かな景色の中で深呼吸。心と身体がふわっと軽くなる感覚に包まれました。
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東松山駅前の穏やかな宿でくつろぐ夕べ
旅の拠点には、東松山駅からすぐの場所にあるビジネスホテルを選びました。外観はシンプルながらも、室内は清潔感があり、窓から差し込むやわらかな夕日が部屋を包み込みます。チェックイン後は、館内の人工温泉風呂へ。じんわりとしたお湯の温かさが足元から身体全体へと広がり、いつの間にか心までぽかぽかと癒されていました。仕事の緊張がほどけていく、そんな時間がそこにはありました。
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名物「東松山やきとり」と地元グルメに舌鼓
夕食は駅前の「やきとり あづまや」で、東松山名物の“やきとり”を堪能しました。と言っても、実はここでの“やきとり”は豚のカシラ肉を使ったもの。特製の辛味噌をたっぷりつけて食べるのが特徴で、一口かじるたびに肉の旨味と味噌のコクが口の中に広がります。他にも地元野菜を使った天ぷらや、丁寧に炊かれた炊き込みご飯も絶品で、お腹だけでなく心まで満たされるような晩ごはんとなりました。
東松山の地酒「都幾川」に癒される夜のひととき
食後には、地元の地酒「都幾川」を冷やでいただきました。澄んだ味わいと、やわらかい口当たりが印象的で、一日の締めくくりにぴったりな一杯でした。静かなカウンター席で、一人ゆっくりと酒を味わいながら、今日の出来事を思い返す時間は、まるで自分自身と向き合うようなひとときでした。お酒の優しさと町の静けさが溶け合って、心の奥までじんわりと沁みわたっていくようでした。
「物見山」から眺める朝の景色に心が浄化される
翌朝は少し早起きして、「物見山」へと向かいました。登山というよりは、軽いウォーキングに近い感覚で登れる山で、登頂後に広がる景色はまさに絶景。朝の光が街並みにやさしく差し込み、空の青さが心に染みていきます。静けさの中で聞こえてくるのは、自分の足音と鳥のさえずりだけ。何も考えず、ただその風景を眺めている時間が、最高の癒しになりました。
帰り道に出会った東松山の優しいお土産たち
旅の最後には、「道の駅 いちごの里よしみ」でお土産探し。地元産のいちごを使った「いちごジャム」や「いちごバター」、比企地域で育ったお米を使った煎餅や味噌など、どれも手作りの温もりが感じられる品ばかりでした。中でも気に入ったのが、「東松山やきとり味噌せんべい」。あの味を思い出しながら、自宅でも旅の余韻に浸ることができそうです。
福岡から東松山までの癒し旅ルート
今回の旅は、福岡空港から羽田空港へ飛び、そこから東京駅へ移動して東武東上線に乗り換え、東松山駅を目指すルートでした。乗り換えは少し多めでしたが、新幹線や電車の中では読書をしたり、車窓の景色を眺めたりと、旅の始まりからゆったりとした気分を楽しめました。東松山に到着したときには、すでに心がリセットされているような感覚がありました。
東松山市は静かであたたかい癒しの町でした
東松山市には、大きなテーマパークや有名な観光地はありません。でもその代わりに、静けさと穏やかさ、そして人のあたたかさに満ちた場所でした。忙しい毎日に疲れたとき、ふと一人で訪れたくなるような、そんな町です。福岡に戻ってからも、あの丘の風景や味噌の香り、地酒の余韻がふとした瞬間に思い出され、自然と心が落ち着きます。そんな特別な癒しを与えてくれた東松山に、またきっと訪れたいと思っています。