長年の夜勤勤務をこなす中で、いつしか「心から休まる場所」を求めるようになりました。そんな私が見つけた答え、それが「長野県長野市」でした。福岡市に暮らす警備員の私が、忙しい日常を一度リセットしに向かったのは、歴史と自然、そして人の温かさが調和する癒しの地。今回は、長野県長野市で過ごした、一人旅の詳細をたっぷりとご紹介します。
善光寺で心を洗い、静寂に包まれる時間を
長野市といえば、やはり外せないのが「善光寺」です。約1400年の歴史を持つこのお寺は、「一生に一度は善光寺詣り」とも言われるほどの霊場。早朝の静けさの中、ゆったりと歩く参道。遠くから聞こえる鐘の音と、石畳の足音が響きます。
本堂で手を合わせると、心の奥深くまで温かさがしみ込んでくるようでした。地下の「お戒壇巡り」では、真っ暗な回廊を手探りで進み、極楽の錠前に触れることで生まれ変わったような感覚を得ることができます。日々の喧騒で疲れ切った心に、深い癒しが訪れました。
国内旅行の格安予約なら【ビッグホリデー】
老舗宿「御宿 しんや」で感じる、和のぬくもり
宿泊は、善光寺の近くに佇む老舗旅館「御宿 しんや」にしました。木のぬくもりと畳の香りに包まれた和室は、まるで時間が止まったような落ち着き。窓からは山々の景色が望め、夜には静かに虫の音が響きます。
そして極めつけは、内湯の天然温泉。源泉かけ流しのやわらかい湯に身を沈めると、全身の力がふわっと抜けていく感覚に包まれます。日々の勤務で凝り固まった身体がじわじわとほぐれていくのを感じながら、ただ湯に揺られている時間が、何よりのご褒美でした。
格安国内ツアーなら!エアトリ国内ツアー
信州の恵みを五感で味わう、至福の夕食
夕食には、信州ならではの素材を活かした懐石料理が並びました。信州サーモンの刺身、柔らかな信州牛の陶板焼き、地元の山菜をふんだんに使った小鉢たち。ひとつひとつが丁寧に仕上げられており、料理からも「おもてなしの心」が伝わってきます。
中でも感動したのが「おやき」。野沢菜やかぼちゃ、きのこなどの具を包み蒸し上げた郷土料理で、優しい味が心に染みました。味だけでなく、懐かしさすら感じさせてくれる料理に、思わず涙がこぼれそうになりました。
信州地酒に酔いしれる夜
夕食のお供には、地元・長野の銘酒「真澄」や「北光正宗」をいただきました。すっきりとした飲み口ながら、奥深い旨味があり、どこかやさしく、心に沁みる味わい。地元の水と米で作られた酒は、その土地の空気をそのまま味わっているかのような気持ちにさせてくれます。
畳の間で静かに酒を酌み交わす夜。テレビもスマホも必要なく、ただ湯上がりの体と満たされた心で、静かに時を感じる——。福岡では味わえない、贅沢な「何もしない時間」がそこにはありました。
帰路につく前の寄り道 土産に込めた旅の記憶
旅の最後には、長野駅近くのお土産屋さんでお買い物。信州りんごを使ったアップルパイや、栗かのこ、そして甘酒のセットなど、自分へのお土産をじっくり選びました。
また、善光寺門前にある「八幡屋礒五郎」の七味唐辛子は、家族や職場の同僚にも大好評。香り高く、どこか品のある辛味が特徴です。この旅の余韻を持ち帰るのにぴったりの逸品でした。
福岡からの旅行ルートも、意外と手軽
今回の旅では、福岡空港から飛行機で中部国際空港へ向かい、名古屋からは新幹線で長野駅へ。飛行機と電車を乗り継いでも、5時間程度で到着します。途中の道中も快適で、ひとり旅でもまったく疲れることなく長野市に辿り着くことができました。
一人での移動だからこそ、自分のペースでのんびりできる。それが、一人旅の大きな魅力です。
心の奥まで温まる旅でした
長野市の旅は、まさに「癒し」が詰まった時間でした。善光寺で心を整え、温泉で身体を癒し、地元料理とお酒で心を満たす。そして旅の最後には、思い出を詰めたお土産を携えて福岡へ帰る——そんな完璧な流れでした。
福岡市で忙しく働く皆さんへ、ぜひ一度、長野県長野市への一人旅をおすすめしたいです。きっと、あなたの心にもやさしい風が吹くことでしょう。