福岡の警備員の一人旅No.453 福岡市に住む警備員が見つけた癒しと冒険の宝庫 徳島県三好市の魅力をたっぷり巡る一人旅

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福岡市で警備員として働く日々。シフト明けの休みにふと、「心が静かに整う旅がしたい」と思い立ちました。そんな気持ちに応えてくれたのが、徳島県三好市でした。山と渓谷に抱かれたこの土地には、都会では味わえない静けさと、人の温もり、そして心に残る風景が詰まっていました。

今回は、そんな徳島県三好市を舞台にした、癒しと冒険の一人旅をご紹介します。



三好市の基本情報と自然あふれる魅力

徳島県の西部に位置する三好市は、人口約22,000人ほどの小さな市です。とはいえ、その自然のスケールは圧倒的。市の大半が山間部で、四国山地に囲まれたエリアには、吉野川や祖谷渓(いやけい)など、美しい景観が数多く残されています。



気候は比較的穏やかで、四季の移り変わりをはっきり感じられます。春には新緑、夏は涼しい渓谷で癒され、秋には山々が紅葉で燃え上がり、冬には雪化粧が幻想的な風景をつくります。自然を感じたい人にとって、三好市はまさに理想の土地です。



圧倒される絶景と感動の観光名所

まず訪れたのは、祖谷渓にかかる「かずら橋」。シラクチカズラという植物で編まれたこの吊り橋を渡るのは、ちょっとした冒険。足元から谷がのぞけてドキドキしましたが、渡り終えたときの達成感は格別でした。

次に向かったのは「祖谷のかかしの里」。ここは、人口よりもかかしの数が多いというユニークな村。手作りのかかしたちはどこかあたたかくて、まるで話しかけてきそうな雰囲気があります。都会の喧騒を忘れて、素朴な時間が流れる空間でした。



そして、忘れてはいけないのが「大歩危・小歩危(おおぼけ・こぼけ)」の渓谷。遊覧船で清流を下りながら、削られた岩肌や緑のコントラストに見惚れてしまいます。この景色は、一度見たら忘れられません。



地元で味わう三好市の郷土料理

旅の楽しみといえば、やっぱり地元の味。三好市では、山の幸を活かした料理が豊富です。

特におすすめなのが「祖谷そば」。太くて短い麺が特徴で、手打ちならではの素朴な味がクセになります。のどごしよりも噛み応えを楽しむ、そんなおそばです。

もうひとつは、「でこまわし」。こんにゃく、じゃがいも、豆腐などを味噌ダレで焼いた串料理で、囲炉裏でじっくり焼かれた香ばしさがたまりません。これに地元のお酒を合わせれば、旅の疲れもふっと癒されます。



旅の最後はお土産探し

帰路につく前に、道の駅「にしいや」や「大歩危峡まんなか」でお土産探し。おすすめは「祖谷そば」の乾麺セットと、「すだち」を使ったジュースやお菓子。軽くて持ち帰りやすく、福岡に戻ってからも旅の余韻に浸れます。

また、三好市ならではの木工細工や藍染の製品も魅力的。自然素材を活かした工芸品は、手にするだけでぬくもりが伝わってきます。



おすすめの旅行ルートで効率よく巡る

私のおすすめ旅行ルートは、以下の通りです。

1日目:福岡市からJRで徳島駅へ → 土讃線に乗り換え → 阿波池田駅に到着 → かずら橋 → かかしの里
2日目:大歩危峡遊覧船 → 祖谷そばの名店で昼食 → 道の駅でお土産 → 阿波池田駅から帰路へ

移動は列車とバスが基本ですが、時間に余裕がある方はレンタカーも便利。山間の道を走るだけでも、心が洗われるような風景に出会えます。



一人旅だからこそ感じる癒しと発見

三好市の旅は、決して派手ではありません。でも、だからこそ心に残ります。観光地で写真を撮るだけではなく、地元の人と話したり、静かな山道を歩いたり。日常では得られない「何もしない贅沢」が、ここにはありました。

警備員という職業柄、普段は緊張感のある仕事が多いですが、こうして自然と向き合う時間は、自分をリセットする大切なひとときです。一人で旅をするからこそ、感動も深く、心の奥まで沁みてきます。

次の休みも、またこんな旅がしたい。そんな気持ちでいっぱいにさせてくれる場所、それが徳島県三好市です。