都会の喧騒から少し離れて、心と身体をリセットしたくなることってありませんか?福岡市で警備の仕事をしている私は、そんな思いに背中を押されて、岐阜県美濃市へ一人旅に出かけてみました。静けさとぬくもりの町、美濃市は、まるで昔懐かしい絵本の中に入り込んだような不思議な魅力に包まれた場所でした。
岐阜県美濃市の人口と気候のこと
美濃市は岐阜県の中南部に位置する小さな市で、人口は約19,000人ほど。ほどよく人の気配がありながらも、のんびりとした空気が流れていて、都会での生活に慣れている私にはちょうど良い癒やしの空間でした。気候は典型的な内陸型で、夏は暑く冬は寒いですが、私が訪れた春の終わりは爽やかな風が吹いており、まさに旅日和。四季折々の風情を楽しめるのもこの街の魅力のひとつです。
古き良き伝統が息づく美濃市の特色
美濃市といえば「美濃和紙」が有名です。1300年以上の歴史を持ち、ユネスコの無形文化遺産にも登録されたこの伝統工芸は、今もなお多くの職人によって丁寧に受け継がれています。町を歩けば、和紙を使った美しいランプや小物が並ぶお店が点在し、思わず立ち止まって見入ってしまうほど。街並みも歴史的建造物が多く、「うだつの上がる町並み」では江戸時代の風景が今も色濃く残されています。
思わず写真を撮りたくなる観光名所の数々
まず訪れたのは、「うだつの上がる町並み」。白壁と格子窓が美しい昔ながらの家々が立ち並び、歩くだけでまるでタイムスリップしたような気分になれます。小さなカフェや雑貨屋さんも点在していて、ゆっくりと散策するのが楽しいエリアです。
次に足を運んだのが「美濃和紙の里会館」。ここでは和紙作りの工程を見学したり、実際に手すき体験ができたりと、大人でも夢中になれる空間が広がっています。職人さんの手さばきには感動しっぱなしでした。
さらに、「大矢田神社」や「長良川の河川敷」など、自然と歴史を感じられるスポットも豊富で、心がすーっと落ち着く感覚を何度も味わえました。
お腹も心も満たされる郷土料理の数々
旅の楽しみといえば、やはりグルメ。美濃市では、岐阜ならではの味覚がたくさん楽しめます。中でも印象的だったのが「けいちゃん焼き」。鶏肉を特製の味噌ダレで炒めた料理で、白ごはんがどんどん進む味わいでした。また、「鮎の塩焼き」も絶品。清流・長良川で育った天然の鮎は香ばしくてふっくら、骨までしゃぶりつきたくなる美味しさです。
ちょっとしたおやつには、美濃和紙をイメージした「和紙ロールケーキ」や、「五平餅」もおすすめ。観光の合間に食べる地元スイーツは、旅の疲れを癒してくれる最高のご褒美でした。
帰ってからも楽しめる、美濃市のお土産
お土産選びもまた、旅の醍醐味。美濃市ではやはり「美濃和紙グッズ」が外せません。和紙のメモ帳やランプシェード、しおりなど、センスあふれるアイテムが揃っていて、ついつい買いすぎてしまいました。他にも、郷土料理の味を自宅でも楽しめる「けいちゃんの味噌だれ」や、「鮎の甘露煮」なども喜ばれること間違いなしです。
警備員ならではの旅のススメと旅行ルート
今回の旅は、名古屋駅から美濃市へのルートを取りました。名鉄犬山線と長良川鉄道を乗り継いで、美濃市駅へ到着。ローカル線の旅はのんびりとしていて、移動の時間さえも旅の一部として楽しめます。
現地ではレンタサイクルを利用して、町並みをゆっくり巡るスタイルがおすすめ。警備の仕事でいつも立ってばかりの私にとって、ちょうど良い運動になりました。
夜は町の小さな旅館に宿泊し、畳の上で足を伸ばしてリラックス。窓の外からは虫の音が聞こえ、心から「来てよかった」と思えるひとときでした。
まとめ
美濃市の旅は、ただ観光地をめぐるだけではなく、人のあたたかさや歴史の重み、自然のやさしさを全身で感じる時間でした。福岡で忙しい毎日を送っている私にとって、まさに“深呼吸”のような旅だったと言えます。
次の休みには、また違う季節の美濃市に訪れてみたい。そう思える場所がひとつ増えたことに、心から感謝したくなる一人旅でした。日々がんばっているあなたにも、ぜひおすすめしたい旅先です。