千葉県の房総半島に位置する袖ケ浦市。都心からのアクセスも良く、それでいて自然と人の温もりに包まれた、まるで心を整えるために存在するような場所です。
福岡市で日々の警備業務に従事する私は、ふとした休みに、都会の喧騒から離れたくなり、千葉県袖ケ浦市へ一人旅に出ることを決めました。
その旅は、静かで、温かく、そして何よりも自分を優しく包んでくれるものでした。
ゆったりとした空気が流れる袖ケ浦市の魅力
袖ケ浦市の人口は約6万人。海と山に囲まれ、都市の便利さと田舎の穏やかさがほどよく調和した街です。
春は柔らかな風と桜、夏は潮の香りと青い空、秋は黄金色の田園風景、冬は凛と澄んだ空気が気持ちを引き締めてくれます。
年間を通して比較的温暖で、冬も雪が少なく、海からの風が優しく頬を撫でます。
魅力溢れる観光スポットの数々
私がまず訪れたのは「東京ドイツ村」。
広大な敷地に広がる花畑と、どこか懐かしさを感じさせる異国の風景。ベンチに座って風を感じながら、ただ空を見上げる時間がとても贅沢に思えました。
次に向かったのは「袖ケ浦海浜公園」。
東京湾を望むこの公園では、日没時の空と海のグラデーションが心に沁みました。ベンチに腰かけて、ただ波音に耳を傾ける。そんな時間が、日頃の疲れをそっと癒してくれます。
また、少し足を延ばせば「袖ケ浦フォレストレースウェイ」もありますが、自然との対話を楽しみたい方には「百目木(どうめき)公園」や「農産物直売所 ゆりの里」もおすすめです。
袖ケ浦で味わう心と身体を癒す郷土の味
旅の楽しみのひとつが食事です。
袖ケ浦市では、地元でとれた新鮮なアサリを使った炊き込みご飯や、房総ならではの鯵フライが絶品でした。
特に「ながらみ貝」の塩茹では、素朴な味わいの中に、潮の香りが口いっぱいに広がり、心までほぐされるような感覚でした。
小さな定食屋のカウンター席で、湯気の立つ味噌汁をすすると、ふと「こういう日が一番大事なのかもしれない」と思えてきます。
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旅の締めくくりに選んだ、袖ケ浦ならではのお土産たち
お土産選びもまた、旅の中の楽しみです。
袖ケ浦でおすすめなのは、地元産の落花生や、アクアラインをイメージしたお菓子「アクア・クッキー」。
また、地元の酒蔵で造られた地酒や、自然栽培のジャムやハチミツも手に取るだけで心が温まります。
どれも手作りの温もりがあり、「また来たい」と思わせてくれる味と香りでした。
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心に残る旅路 福岡から袖ケ浦までのルート
福岡空港から羽田空港へ。そこから京急線とJR内房線を乗り継ぎ、袖ケ浦駅へと向かいます。
途中の車窓から見える東京湾の風景が、次第に心を切り替えてくれるように感じました。
アクアラインバスを利用して海ほたるPAに立ち寄るのもおすすめです。
移動そのものが、少しずつ心をリセットしてくれる大切なプロセスでした。
袖ケ浦で過ごした時間がくれたもの
この旅を通じて感じたのは、「何もしない時間」の大切さでした。
仕事柄、常に周囲の安全に気を配り、立ち続ける日々の中で、自分自身と向き合う時間は意外と少ないものです。
袖ケ浦では、風と光と人の優しさに包まれて、少しずつ自分を取り戻していくような感覚を味わえました。
観光というより「休息」に近い旅。そんな袖ケ浦の静かな魅力が、今でも心にじんわりと残っています。
次回の休みも、きっとまたこんな旅がしたい。
都会でも田舎でもない、自然と人の間にある癒しの街――
千葉県袖ケ浦市で過ごす時間は、福岡に帰ってからの日々を、少し優しくしてくれた気がします。
福岡の警備員の一人旅No.423 福岡市に住む警備員が心癒された千葉県袖ケ浦市への静かな一人旅の物語
