福岡の警備員の一人旅No.407 福岡市に住む警備員の一人旅が見つけた心のオアシス 大分県竹田市で出会った癒しの風景と郷土のぬくもりに包まれる旅

旅行

福岡市で働く警備員の私は、日々の喧騒や緊張感から心を解き放つために、静かで穏やかな土地を求めて一人旅に出ることがあります。そんな中、今回の旅の目的地に選んだのは、大分県南西部にある「竹田市」。阿蘇外輪山の美しい山並みに囲まれたこの街には、時間がゆっくり流れるような不思議な癒しの力がありました。

自然、歴史、食、人の温かさ——すべてが優しく心に染み入る竹田市での旅の記録を、たっぷりとご紹介いたします。



竹田市の人口と気候が生む、素朴な安心感

竹田市の人口は約1万9千人と、決して多くはありません。だからこそ、どこか懐かしく、顔と顔の距離が近い町。歩いていると「こんにちは」と自然に声がかかり、旅人である私にも地元の一員のような温もりを感じさせてくれます。



気候は四季折々の美しさが楽しめる内陸型。冬の朝霧、春の野山の花、夏の清流、秋の紅葉。それぞれの季節が、まるで絵本のように穏やかで幻想的です。今回は初夏に訪れたのですが、朝晩は涼しく、日中は爽やかな風が吹き抜ける快適な気候でした。



歴史が息づく街並みと、五感を癒す観光名所

竹田市の魅力は、豊かな自然とともに、歴史と文化が色濃く残る町並みにあります。まず訪れたのは「岡城跡」。断崖に築かれた城の跡地からは、壮大な景色が広がり、風に吹かれながらのんびり歩くだけで、心の奥底まで洗われていくような感覚に包まれました。



その後は「竹田湧水群」へ。市内にはあちこちに湧水があり、水音に耳を傾けながら歩く散策路は、まさに癒しの散歩道。水がこんなにも美しいものなのかと、改めて感動しました。

さらに「広瀬神社」や「滝廉太郎記念館」など、歴史的なスポットが点在しており、どれもが静かに心を落ち着かせてくれる場所でした。



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大地の恵みを味わう、竹田市の郷土料理

旅の醍醐味のひとつは、その土地でしか味わえない郷土料理。竹田市では、「豊後牛」をはじめとした地元産の食材がふんだんに使われています。特に「豊後牛の炙り丼」は絶品で、口に入れた瞬間、脂の旨みと甘みがじんわり広がり、思わず目を閉じて味わいました。

また、「竹田のからし蓮根」や「山菜のおひたし」、「地鶏の炭火焼き」など、どれもが素朴で優しく、まるでお母さんが作ってくれたような家庭の味でした。旅の疲れも、気づけばふわっと溶けていきます。



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心がほどけるお土産探し

旅の終わりには、やはりお土産選びも楽しみのひとつ。竹田市には、地元で丁寧に作られた工芸品や食品がたくさんあります。「竹田味噌」や「柚子こしょう」は、自宅に帰っても旅の味を思い出させてくれる逸品。

また、「荒城の月まんじゅう」というお菓子も人気で、滝廉太郎の楽曲にちなんだこの和菓子は、見た目も美しく、味も優しい甘さでした。手に取るだけで、あの穏やかな竹田の風景がよみがえってくるようです。



福岡から竹田市への癒しの旅ルート

福岡市から竹田市へは、車でも電車でもアクセス可能です。私は博多から特急ソニックで大分市へ行き、そこからJR豊肥本線で竹田駅まで向かいました。所要時間は約3時間半。電車の車窓から見える田園風景や山並みは、移動中から癒しの時間の始まりです。

竹田駅に降り立った瞬間、空気が変わったような澄んだ感覚に包まれました。街中も小さくまとまっていて、観光地巡りは徒歩とバスで十分に回れます。自然も歴史もグルメも詰まったコンパクトな町、それが竹田市です。



静かに、自分を取り戻せる場所 竹田市

日々の忙しさに追われ、自分の心と向き合う余裕がなくなっているとき。そんなときこそ、竹田市のような穏やかな場所が必要なのだと思います。

自然の中で深呼吸をし、歴史の重みを感じながら静かに歩き、地元の人の笑顔に触れ、素朴な料理を味わい、お気に入りのお土産を手にする——。そんな旅の一つひとつが、心の奥深くを癒してくれるのです。

福岡市で警備の仕事に日々取り組む私にとって、竹田市で過ごした時間は「ただの観光」ではありませんでした。それは、もう一度自分自身を好きになれるような、そんな優しい旅だったのです。

次の休日、もし静かな癒しを求めているなら、ぜひ竹田市を訪れてみてください。あなたもきっと、心がふんわり軽くなるような感動に出会えるはずです。


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