福岡市で警備員として働く私は、休日のたびに静けさや自然、そして地元の人とのふれあいを求めて各地を旅しています。今回は、心の奥まで癒される時間を求めて、大分県津久見市を訪れました。豊かな海に抱かれたこの小さな港町には、静寂の中に深いぬくもりがありました。
海と山に囲まれた穏やかな町 津久見市の人口と気候
大分県の南部に位置する津久見市は、およそ16,000人が暮らす海辺の町です。リアス式海岸が美しいこの地域は、温暖な気候に恵まれ、冬も比較的過ごしやすく、年間を通じて穏やかな時間が流れています。海風が心地よく、どこを歩いても自然と呼吸が深くなる、そんな癒しの環境が広がっています。
津久見の特色は「海と共に生きる」こと
津久見市の最大の魅力は、やはり海と共にある暮らしです。古くから漁業と港の町として栄え、現在でもクロメやマグロの養殖が盛んです。町のあちこちで海の恵みを感じることができ、地元の人々も穏やかで、訪れる者を温かく迎えてくれます。
また、津久見は「石灰石の町」としても知られ、工場群と自然が共存する独特の風景が広がっています。このコントラストが、どこか懐かしく、心を落ち着かせてくれるのです。
海に寄り添う名所の数々 静かな感動が待つ観光地
津久見市を訪れるなら、まずは「四浦半島(ようらはんとう)」のドライブをおすすめします。海沿いを走る道路は風が心地よく、どこまでも青い海が広がります。途中に見える灯台や漁村の景色も絵になります。
「つくみイルカ島」では、イルカたちと触れ合うことができ、まるで童心に帰ったような時間を過ごせます。癒しを求めて訪れた私にとって、イルカの瞳のやさしさは忘れられない思い出になりました。
さらに、津久見の守り神「津久見神社」は、静けさと厳かな空気に包まれており、心を整えるのにぴったりの場所です。
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郷土料理に舌鼓 海の幸の宝庫 津久見グルメ
津久見といえば「マグロ」です。市内には地元漁港で水揚げされたマグロを使った料理を提供する店が多くあり、新鮮そのもの。とろけるような赤身と脂ののった中トロは、都会では味わえない贅沢です。
また、冬には「クロメ汁」がおすすめです。独特の粘りと磯の香りが食欲をそそり、体の芯から温まります。どの料理も地元の人の愛情がこもっていて、ひと口ごとに心がほっと和らぎます。
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旅のお土産には自然と人の温かみを感じるものを
津久見市のお土産として人気なのが「クロメ加工品」や「マグロの佃煮」、「地元産の柑橘類を使ったお菓子」です。どれも手作りの温もりを感じる味わいで、大切な人への贈り物にも、自分へのご褒美にもぴったりです。
また、道の駅や直売所では地元の野菜や海産物も手に入るので、旅の帰りにぜひ立ち寄ってみてください。
福岡からの癒しの旅行ルート
福岡市から津久見市までは、JR日豊本線を利用して約3時間。途中、別府や大分で途中下車を楽しむのもおすすめです。車で行く場合は、九州自動車道〜東九州自動車道経由で約2時間半の道のりです。
移動中も美しい景色が続くので、まさに“旅そのものが癒し”という感覚を味わえます。私は列車でのんびり揺られながら、心の準備を整えて津久見へ向かいました。
心に残る、やさしさに包まれた一人旅の時間
津久見市で過ごした時間は、言葉にできないほど静かで、やさしいものでした。観光地として大きな派手さはないかもしれませんが、その分、風景や人の言葉、空気のすべてが染み込むように心に残ります。
福岡市で忙しく働く日々の中で、こんなふうに自分をリセットできる旅先があることは、本当にありがたいことだと感じました。もしあなたも少しだけ立ち止まりたくなったら、ぜひこの静かな港町、津久見市を訪れてみてください。