福岡の警備員の一人旅No.397 福岡市に住む警備員の一人旅で心ほどけた時間と景色に出会う兵庫県加古川市のやさしい旅日記

旅行

兵庫県の中央部に位置する加古川市は、播磨灘の穏やかな海辺に寄り添い、歴史と自然がゆったりと流れるまちです。私は福岡市で警備員として日々働く中年男。そんな私がふと心を癒したくなり、たどり着いたのがこの加古川市でした。



日々の喧騒から離れた静けさと、やわらかい陽ざしが迎えてくれるまちは、疲れた心に染み渡るようなやさしさを持っていました。この記事では、そんな加古川市の魅力と、ひとり旅で見つけた癒しの風景を、いくつかの切り口からご紹介していきます。



加古川市の基本情報と穏やかな気候

加古川市の人口はおよそ26万人。程よく賑わい、かつ落ち着きのあるまちです。関西圏へのアクセスも良好でありながら、自然も多く、心がほっとする空気感が広がっています。

気候は温暖で、年間を通して過ごしやすいのが特徴です。特に春と秋は気温も湿度も快適で、旅には絶好の季節。私が訪れたのは秋。ほんのり色づく木々と、涼やかな風が心を撫でてくれました。



まちの特色とやさしい人の気配

加古川といえば、その名の通り「加古川」という大きな川が市内を悠々と流れています。その川沿いには公園や散策路が整備されていて、地元の人々がのんびりとジョギングしたり、犬の散歩を楽しんだりする姿が印象的でした。

まち全体に漂うのは、無理をせず、丁寧に暮らす人々の雰囲気。店先で交わされる挨拶や、道を聞いたときの親切な対応が、心の緊張をほぐしてくれます。まるで長年の友人に会ったような、そんな安心感が加古川市にはありました。



数多くの観光名所を巡る癒しの旅路

まず訪れたのは「鶴林寺(かくりんじ)」。飛鳥時代に創建されたという歴史あるお寺で、境内には静寂が広がり、時間の流れが止まったかのような感覚に包まれます。苔むした石畳と、風に揺れる木々の音だけが聞こえる空間で、私は長くベンチに座って、ただぼんやりと景色を眺めていました。

次に足を運んだのは「日岡山公園」。高台にあるこの公園からは、加古川市内を一望できます。展望台でおにぎりを食べながら、遠くに広がる山々と川の風景を眺める時間は、何よりのごちそうでした。

ほかにも「志方城跡」や、郊外の田園風景が美しい「平荘湖」など、知られざる名所がたくさん。観光地化されすぎていない、素朴な風景にこそ、本当の癒しがあると感じました。



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加古川の味を味わう贅沢な時間

加古川といえば「かつめし」が有名です。牛カツにデミグラスソースをかけ、ごはんの上に豪快に乗せたこの一品は、どこか懐かしさを感じさせる家庭的な味。地元の食堂でいただいたかつめしは、程よいボリュームとやさしい味付けで、旅の疲れを美味しく癒してくれました。

また、地元野菜を使った惣菜が並ぶ「加古川市民市場」では、地元の人と肩を並べて買い物ができるのも魅力。郷土料理の「加古川たこめし」や「にくてん」も旅人の舌を楽しませてくれます。



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旅のお土産で持ち帰る、やさしさの記憶

お土産には「加古川和菓子舗」の手作り饅頭や、「加古川せんべい」などが人気です。なかでも黒豆を使った焼き菓子は素朴で味わい深く、旅の余韻をじっくりと思い出させてくれます。

また、「加古川の水」でつくられた地元のお酒もおすすめ。透明感のある味わいで、夜に部屋でひとり飲む一杯が、しみじみとした癒しをもたらしてくれました。



今回の旅行ルートと癒しの流れ

私の旅のルートは、福岡市から新幹線で新神戸駅へ、そこからJRで加古川駅へと向かいました。交通の便もよく、ストレスなく移動できたのもこの旅の癒しにつながったと思います。

宿泊は加古川駅周辺のビジネスホテルを選びました。清潔で静か、そして地元の飲食店にも徒歩で行ける便利な立地でした。無理をせず、自分のペースでまちを歩く旅は、まさに「心の静養」と呼ぶにふさわしいものでした。



心ほどけるまち、加古川市

加古川市は、観光地として派手な演出があるわけではありません。しかし、だからこそ、疲れた心にそっと寄り添ってくれるやさしさがあります。人の温かさ、自然のやわらかさ、そして土地の味わいが、すべてバランスよく調和しているのです。

福岡市に住む警備員として日々忙しく働く私が、もう一度訪れたいと心から思えたまち。それが加古川市です。

次の休みも、またこのまちで深呼吸をしてみたい。そう思える場所に出会えたことに、ただただ感謝しています。