春のやわらかな陽射しの中、福岡市に住む私は、日々の喧騒から少し離れたくなり、一人静かに旅に出ることにしました。今回の目的地は兵庫県南あわじ市(淡路島)。その豊かな自然、温かい人々、美味しい料理に心惹かれ、ずっと訪れたいと思っていた場所です。人口は約4万人、静けさの中に温もりがあるこの町は、まさに一人旅にぴったりの癒やしの地でした。
静かな街に癒やされる南あわじの空気
南あわじ市に到着すると、まず驚いたのがその空気の澄み切り方です。福良港の近くでは潮風がやさしく肌を撫で、心がすっと軽くなるのを感じました。道を歩く人々はどこかのんびりしていて、こちらまで肩の力が抜けていきます。観光案内所でパンフレットを受け取り、まずは代表的な観光地を巡るルートを決めました。
渦潮のダイナミズムに感動する
最初に訪れたのは「うずの丘大鳴門橋記念館」。そこから見る鳴門海峡の渦潮は圧巻で、海のエネルギーと自然の雄大さに圧倒されました。館内には淡路島の特産品がずらりと並び、お土産探しにもぴったり。中でもタマネギの形をした巨大オブジェは、思わず写真を撮ってしまいたくなるインパクトです。
淡路人形浄瑠璃の繊細な世界に魅了されて
次に足を運んだのは「淡路人形座」。300年以上続く伝統芸能・淡路人形浄瑠璃の公演を鑑賞しました。人形がまるで生きているかのように繊細に動き、語りや音楽とともに物語が展開していきます。非日常の世界にどっぷりと浸かり、時間を忘れてしまいました。
南あわじの料理は心にも体にも優しい
旅の途中、小さな漁港近くの食事処で昼食をいただきました。新鮮な鯛を使った鯛めしや、ぷりぷりのタコを使ったタコ飯は、噛みしめるほどに素材の甘さが口に広がります。淡路牛のステーキも絶品で、一人で贅沢すぎるほどの昼食を楽しみました。どの料理も優しさを感じる味わいで、胃も心も満たされました。
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天気にも恵まれた穏やかな旅日和
今回の旅は天気にも恵まれ、春らしい穏やかな陽気が続きました。空はどこまでも澄んでいて、海と空の青さが目に優しく映ります。観光地を歩いていると、桜や菜の花が咲き誇り、季節の移ろいを感じながらの散策は、心をじんわり温めてくれました。
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心に残る南あわじのお土産たち
帰路につく前に立ち寄ったのは、道の駅「福良」。ここでは淡路島産のタマネギを使ったドレッシングやスープ、レモンケーキなどが人気です。私は特に、淡路島産の海苔や玉ねぎせんべいを購入しました。見た目は素朴でも、どれも素材の良さを生かした味わいで、お世話になっている同僚たちへのお土産としてぴったりです。
旅のルートもゆったりと
福岡市から南あわじ市へは、新幹線で新神戸駅まで行き、そこから高速バスで淡路島へ向かいました。島内ではレンタカーを借りて移動。どの道も混雑は少なく、ゆったりと走れるため、景色を楽しみながらのドライブが可能でした。途中で見かける農産物の直売所に立ち寄るのも楽しみの一つです。
帰り道も心がほぐれる余韻
南あわじ市を離れる頃には、すっかり心が洗われたような感覚になっていました。一人で訪れたはずなのに、自然や人、文化に包まれたこの旅では、寂しさは一度も感じませんでした。癒やしを求める人には、ぜひ訪れてほしい場所。それが兵庫県南あわじ市(淡路島)です。