福岡市に住む警備員が静岡県伊豆市で見つけた心と体を癒す贅沢な一人旅の記録
日々の忙しさや夜勤続きの疲れをリセットしたくて、福岡市で警備員として働く私は、一人で静岡県伊豆市へ旅に出かけました。自然と温泉、美味しい料理に恵まれたこの町で過ごす数日間は、心に残る深い癒しの時間でした。観光名所も料理も天気も、すべてが優しく迎えてくれるようで、まるで伊豆の土地全体が「お疲れさま」と語りかけてくれているようでした。
修善寺温泉で始まる癒しのひととき
旅の始まりは、伊豆市を代表する名湯・修善寺温泉。緑に囲まれた桂川のほとりにたたずむこの温泉街は、まるで時間がゆっくりと流れているようでした。浴衣姿でそぞろ歩きを楽
しみながら、竹林の小径を抜けて足湯に浸かると、心までほぐれていくのが分かります。
温泉宿にチェックインして入った露天風呂は、川のせせらぎと鳥のさえずりをBGMに、心地よい湯に包まれる至福の時間。肩の力がすっと抜けていく感覚に、ここまで来て良かったと、しみじみ思いました。
天城越えの自然に抱かれる
翌朝、少し早起きをして天城峠方面へ。太宰治や川端康成も愛した「天城越え」の景勝地は、緑に満ちた森の中を清流が流れる神秘的な空間でした。滑らかな岩を流れる浄蓮の滝の音が、疲れた心に染み渡ります。
山道をゆっくりと歩くと、空気が澄みきっていて、深呼吸するたびに身体の奥まで清められるようでした。汗をかいた後に飲む地元の冷たいわさびジュースは、鼻にツンとくるけれどクセになる不思議な味でした。
伊豆の旬を味わうごちそう時間
旅先でのお楽しみのひとつ、地元の食。伊豆市には心もお腹も満たしてくれる美味しい料理がたくさんあります。修善寺でいただいた金目鯛の煮付けは、ふっくらと柔らかく、甘辛いタレが絶妙に染みていて、ご飯が止まりません。
また、わさび丼という伊豆ならではの郷土料理も体験。すりおろしたての本わさびを醤油と混ぜ、アツアツのご飯に乗せて食べるシンプルな料理ですが、ツーンとした辛さの奥に香りの深みがあり、食欲が刺激されました。
カフェでは伊豆産の柑橘を使ったシフォンケーキと、ハーブティーで一休み。店のテラスからは山の稜線が見渡せて、日差しがやわらかく心を包み込んでくれました。
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心地よい天気が旅を包む
旅の間、伊豆市の天気はずっと晴れ模様。6月初旬の伊豆は暑すぎず、肌に当たる風がやさしく、町歩きや自然散策にぴったりな気候でした。日中は青空の下、陽の光が木漏れ日になって歩く道を照らし、夕方にはオレンジ色に染まる空が、1日の締めくくりにぴったりの美しさを見せてくれました。
傘を持たずに、ただ風と空を感じながら歩ける旅というのは、それだけで贅沢なものだと改めて思いました。
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心を込めて選んだ伊豆のお土産
旅の終わりに立ち寄った道の駅で、伊豆市ならではのお土産を探しました。香り高い伊豆の新茶、天然のわさび漬け、修善寺温泉の湯の花、柑橘を使ったジャムやお菓子など、どれも優しさに包まれた品々ばかり。
今回は、自分へのご褒美に、わさび入りの入浴剤と手作りアロマキャンドルを購入。家に帰ってからも、伊豆の香りとともに旅の記憶をそっと呼び起こしてくれそうです。
福岡から伊豆への癒し旅ルート
福岡空港から静岡空港へ飛び、そこからレンタカーで伊豆市へ向かいました。高速道路を使っても約2時間ほどの道のりで、途中の道の駅や景色も楽しく、運転も苦になりません。
時間に余裕があれば、静岡市内や焼津港に立ち寄るのもおすすめです。伊豆半島へ続く道は、どこまでも自然が豊かで、道中も含めて癒しの旅でした。
伊豆で得た、何よりも大切なもの
日常の喧騒を離れ、自然と歴史、食と温泉に包まれた伊豆市の旅。肩書きも役職も何も関係なく、ただ「ひとりの人間」として過ごせた時間は、自分を取り戻すために必要なものでした。
福岡に戻った今も、あの静けさと温もりを思い出しながら、また明日からがんばろうと思えます。
静岡県伊豆市で過ごしたひとり旅は、何にも代えがたい宝物のような時間でした。