福岡市に住む警備員の私は、仕事柄、不規則な生活の中で心と体のバランスをとるのがなかなか難しい日々を過ごしています。そんな自分をリセットしたくて選んだ旅先が、静岡県浜松市でした。浜名湖の穏やかな水面、心温まる地元の料理、そして何よりも、どこか懐かしく優しい空気に満ちたこの町は、まさに癒しの宝庫でした。
朝一番の新幹線に乗り、博多から浜松へと向かう旅路。約4時間という距離は、私にとって非日常へとゆっくりと心を切り替えていくための、ちょうど良い時間でした。静岡に差し掛かったあたりで見えた富士山に、思わず「来てよかった」と心の中でつぶやいたのを、今でも覚えています。
浜名湖の朝に心を洗われる
浜松駅に降り立った私は、すぐに浜名湖へと向かいました。浜名湖ガーデンパークをゆっくりと歩くと、目の前に広がる静かな湖面に心が吸い込まれていくようでした。春風が頬をなで、鳥のさえずりがBGMのように響き渡る中、ただベンチに座って湖を眺めるだけで、心がスッと軽くなるのを感じました。
湖畔をのんびりと歩きながら、地元の方とあいさつを交わすだけでもどこか心が温かくなります。観光客でごった返すわけでもなく、けれどしっかりと観光地らしいおもてなしがある浜名湖周辺は、一人旅にぴったりの場所です。
浜松餃子と鰻で心もお腹も大満足
お昼時になり、向かったのは浜松名物の餃子の名店。もやしが添えられた円形の餃子は、見た目も美しく、そして何よりあっさりしていていくらでも食べられそうな味でした。一人で静かに味わうその時間が、何とも贅沢に感じられます。
午後には、うなぎパイファクトリーにも立ち寄りました。工場見学のあと、出来立てのうなぎパイと温かいお茶をいただきながら休憩。お土産にはもちろん、家族や職場への定番「夜のお菓子」ことうなぎパイを購入。どこか懐かしい味わいがして、ふと笑顔になれました。
浜松城の歴史と静けさに触れて
午後の散策では、浜松城公園へ。徳川家康ゆかりのこのお城は、派手さこそないものの、石垣や天守から漂う凛とした雰囲気が心地よく、歴史に包まれた静寂の中で、しばし時を忘れて過ごしました。公園内では桜が少しずつ咲き始めていて、春の足音を感じられる景色にほっとひと息。
天守閣に登ると、浜松市街が一望でき、風が静かに吹き抜けていきます。「また頑張ろう」そんな気持ちに自然となれたのは、この土地の持つやさしさのおかげなのかもしれません。
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穏やかな天気と、心地よい風に包まれて
私が訪れた日は、3月の終わり。空は一日中明るく晴れ渡り、気温は18度前後ととても過ごしやすい陽気でした。寒すぎず、暑すぎず、ジャケット一枚で過ごせるこの時期の浜松は、一人旅にとって理想的な季節です。
風は柔らかく、陽の光はあたたかく、街全体が優しく包み込んでくれるようでした。普段、夜勤明けで体を休める日々の中では決して感じられない自然のやさしさが、ここにはありました。
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旅の終わりに寄った舘山寺での癒し
夕暮れ時に訪れたのは、浜名湖の北に位置する舘山寺温泉エリア。夕日に染まる湖面と、遠くに見える遊覧船のシルエット。日帰り入浴のできる温泉で、肩までゆっくりと湯につかりながら、「来てよかった」と何度も心でつぶやきました。
湯上がりに飲んだ冷たい静岡茶が体に染み渡り、心から癒された瞬間でした。この場所は、忙しい日常の中に埋もれてしまいそうになる「自分自身」を、ふたたび取り戻すことができる場所なのだと感じました。
おすすめの旅行ルート
今回の私の旅は、以下のようなルートで回りました。参考になれば嬉しいです。
博多駅から新幹線で浜松駅へ(約4時間)
浜松駅から浜名湖ガーデンパークへ(バスまたはレンタカー)
昼食に浜松餃子を堪能
うなぎパイファクトリーで工場見学とお土産購入
浜松城公園で歴史散策
舘山寺温泉で夕方の入浴
浜松駅周辺に戻り、宿泊またはそのまま帰路へ
どの場所も時間に追われず、ふらりと立ち寄るような旅ができるので、一人旅にはぴったりのルートです。
帰り道の新幹線で、ふと眠りに落ちるその瞬間。頭の中には、やさしく広がる浜松の風景と、出会った人々の笑顔が浮かびました。何か特別なことをしなくても、心が満たされる旅。そんな静岡県浜松市でのひとときが、また新しい日々への力を与えてくれる気がします。