福岡の警備員の一人旅No.358 静けさと潮の香りに包まれて歩く癒しの旅 富山県滑川市を訪れた福岡市に住む警備員の一人旅の記録

旅行

日々、福岡市の街で警備という責任ある仕事をこなす私。
忙しさに追われ、気づけば季節は春から夏へと移ろい始めていました。
心も体も少し疲れていたある日、ふと思い立って地図を眺めると目に止まったのが「富山県滑川市」でした。
静かな海、穏やかな町並み、美味しい魚介。そしてなにより、旅人をやさしく迎えてくれる空気。
今回の旅は、そんな滑川市をゆっくりと歩いた、一人旅の記録です。



北陸新幹線から富山地方鉄道へ 心ほどける滑川へのアクセス
福岡市から滑川市までは少し長旅です。まずは飛行機で富山きときと空港へ。そこからは富山地方鉄道に乗り換え、ゆっくりと滑川駅を目指します。
電車の窓から見える田園風景や遠くに広がる立山連峰のシルエットは、日常の緊張を解きほぐしてくれるような美しさでした。
滑川駅に降り立った瞬間、ふっと潮の香りが鼻をくすぐり、「来てよかったな」と心から思いました。



神秘的なホタルイカと静かな海の恵み
滑川市といえばやはりホタルイカが有名です。
私が訪れたのは5月下旬。ちょうどホタルイカのシーズンが終わりかけでしたが、滑川漁港近くの「ほたるいかミュージアム」では、その幻想的な発光の様子を展示で体感することができました。
まるで海の中に小さな星々が舞っているような光景に、胸が静かに高鳴りました。
近くの食堂では、新鮮なホタルイカの沖漬けや天ぷらをいただきました。ぷりぷりとした食感と濃厚な旨味に、自然と笑みがこぼれます。



滑川の街並みと神社巡りで心を整える時間
滑川の町は派手さはありませんが、その分とても落ち着いています。
歩いているだけで、心がふわっと軽くなるような気持ちになります。



町の中心部にある諏訪社は、静寂の中にたたずむ美しい神社です。
深呼吸しながら手を合わせ、感謝の気持ちとともに、日々の忙しさから解き放たれるような時間を過ごしました。
参道には地元の方が育てた花々が咲き誇っており、その優しさに包まれるような感覚になりました。



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変わりやすい北陸の空模様が旅を深める
私が訪れた日は朝は晴れていたのに、昼過ぎにはぱらぱらと雨が降り出しました。
しかし、そんな天気も滑川では不思議と心地よく感じます。
駅前のカフェで雨音を聞きながら温かいコーヒーを飲む時間。
それは、日常ではなかなか味わえない、贅沢な癒しの瞬間でした。
地元の方が「この町は、空がコロコロ変わるんだよ」と笑って話してくれたのが、なんだか印象的でした。



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地元の味とやさしさに包まれたお土産選び
旅の締めくくりには、お土産を探しに「道の駅ウェーブパークなめりかわ」へ。
ここには滑川ならではの特産品が数多く並んでいます。
ホタルイカの加工品や、立山連峰の天然水、富山湾の魚を使った煮付けなど、どれも温かみのあるものばかりです。
私は白えびせんべいと、ホタルイカの素干しを選びました。
それぞれ袋の中には、旅の記憶をぎゅっと詰め込んだような、懐かしい香りがありました。



再び訪れたい町 心がふっとほどけた滑川の旅
富山県滑川市は、観光地としては派手さはないかもしれません。
けれどそのぶん、訪れる者に静かに、深く寄り添ってくれる町でした。



海、食、人、空、時間。そのどれもがやわらかく、あたたかく、私の心と体を癒してくれました。
福岡に戻ってからも、滑川で過ごした時間をふと思い出すたび、優しい気持ちになれるのです。
今度は、もう少しゆっくりと滞在して、朝の漁港や夕暮れの海をもっとじっくりと味わいたい。
そんなことを思いながら、滑川での一人旅を、私はそっと胸にしまいました。