福岡市で警備の仕事に勤しむ日々の中、ふと訪れた静寂と癒しを求めて、私は南へと旅に出ました。目的地は、宮崎県の最南端に位置する都井岬。大自然に包まれたこの場所には、観光名所の数々、美味しい料理、穏やかな天気、そして心をほぐす風景が待っていました。仕事柄、人の流れや喧騒に囲まれている分、この都井岬で過ごす時間は、まるで別世界のように感じられました。
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都井岬までのゆったりした旅路
福岡市から宮崎県都井岬までは、車と電車を使ったのんびりとした移動です。博多駅から鹿児島本線と日豊本線を乗り継ぎ、串間市へと向かいます。串間駅からはレンタカーを借りて海沿いの道を南下。緑の山々と太平洋の大海原に囲まれたドライブは、それだけで癒しの時間となりました。
特に印象的だったのは、車窓から見えた海のきらめき。朝日が差し込む時間帯に走ると、波がまるで宝石のように光っていて、胸の奥がじんわりと温かくなるような感覚を覚えました。
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野生馬と共に過ごす贅沢なひととき
都井岬に到着すると、まず目に飛び込んでくるのは、広大な草原に自由にたたずむ野生馬「御崎馬」の姿です。風になびくたてがみを揺らしながら、のんびりと草を食むその様子を見ていると、自分まで心がほどけていくのがわかりました。
彼らは人を恐れず、自然と共に生きる象徴のような存在。静かな時間の中で、そっと距離を保ちながら近づき、じっと見つめるその瞳に、不思議な安心感を覚えました。
海と空が溶け合う絶景スポット
都井岬灯台からの眺めは、まさに言葉を失うほどの絶景でした。白亜の灯台の上に立ち、見渡す限り広がる紺碧の海と空。水平線がどこまでも続いていて、その景色に包まれると、心のざわつきがすうっと静まっていくのを感じました。
夕暮れ時には、空が赤く染まり、灯台がシルエットとなって浮かび上がります。風の音と波の音だけが響く中で、ただただその美しさに見入る時間。何も考えずに、ただ景色に身を委ねることの贅沢を知りました。
地元の味に癒される
都井岬周辺で出会える料理もまた、この旅の大きな癒しでした。道の駅くしまや地元の食事処では、地鶏の炭火焼や新鮮な魚介、串間市の特産「日向夏」を使った爽やかなデザートが楽しめます。
特に印象的だったのは、都井岬でいただいた「きびなごの刺身」と「冷汁」。どちらも素朴で優しい味わいで、体の芯から温まりました。食事を通して、土地の文化と人の温かさを感じられるのは、旅の醍醐味だと改めて実感しました。
ゆったりとした天気がくれる癒し
都井岬は、年間を通じて比較的温暖で、風が心地よく吹く地域です。私が訪れた日は、少し雲が多かったものの、それが逆に空のグラデーションを美しく見せてくれました。
海からの風がやさしく肌をなで、草原には波のように風が走る。そんな風景の中で深呼吸をすると、日頃の疲れがすっと体の外へ流れていくような、穏やかな気持ちになれました。
心を込めて選ぶお土産たち
旅の最後には、都井岬の物産館や道の駅でお土産選びも楽しみました。おすすめは、串間産の焼酎や、御崎馬をモチーフにした可愛らしい雑貨、そして地元の柑橘類を使ったジャムやジュース。
どれも、自然の恵みと人のぬくもりが感じられる逸品ばかりで、自宅に帰ってからも旅の余韻をそっと思い出させてくれました。家族や同僚にも「いい旅だったね」と言ってもらえて、旅の充実感がさらに深まりました。
旅を終えて思うこと
都井岬の旅を終えて感じたのは、「何もない」ことの贅沢さでした。派手な観光施設がなくても、美しい自然、静かな空間、優しい地元の人々がいれば、心はじゅうぶんに満たされるのだと実感しました。
警備員という仕事は、緊張と責任の連続です。だからこそ、こうした“無になれる場所”の存在が、自分を支えてくれる力になります。都井岬は、そんな場所のひとつとして、これからも私の心に残り続けるでしょう。