日々、緊張感のある現場で働く警備員としての生活。そんな中でふと「静かに、心を癒す旅がしたい」と思い立ちました。選んだ行き先は、宮崎県の西端に位置するえびの市。雄大な自然と温泉、そしてどこか懐かしい風景が広がるこの町で、私はかけがえのない“やすらぎの時間”を過ごしました。
福岡市からのんびりと電車を乗り継ぎえびの市へ
福岡市を朝早く出発し、JRで南下します。鹿児島本線から日豊本線、そして吉都線へと乗り継ぎながら、次第に風景が都会から山間へと変わっていく様子を眺めるのは、なんとも贅沢な時間です。車窓から見える田園や山並みが、少しずつ心をほぐしてくれます。
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吉都線のえびの駅に降り立った瞬間、澄んだ空気に深呼吸。静かな駅舎と緑に包まれた空間に、早くも癒やされます。
圧倒的な自然美に心奪われる観光名所の数々
まず訪れたのは、霧島連山の麓に広がる「えびの高原」。なだらかな山道を登ると、目の前には幻想的な風景が広がっていました。えびのエコミュージアムセンターでは、地元の自然や歴史を学ぶことができ、のんびりと散策するだけで心が落ち着いていきます。
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次に足を運んだのは「六観音御池」。水面に映る山々と空の青さが絶妙で、ただ座って眺めているだけで時間があっという間に過ぎてしまいます。ほとりで飲んだコーヒーの味も、忘れられない思い出になりました。
えびのの恵みを味わう優しい料理との出会い
昼食は、地元の食材をふんだんに使った定食屋さんへ。特に印象に残ったのは、えびの産の黒豚を使った生姜焼き。柔らかい肉に、甘辛いタレが絶妙に絡み、ご飯がどんどん進みます。また、山の幸を活かした季節の小鉢も豊富で、どれも素材の味が引き立っていました。
そして、地元産のそば粉を使った十割そばも絶品でした。香り高く、つるりとした喉越しが心地よく、優しい味に身体も心もほっこり温まりました。
湯けむりに包まれながら静かに過ごすひととき
旅の途中で立ち寄った「京町温泉」は、地元の人たちに愛される湯処です。源泉かけ流しの湯にゆっくりと浸かりながら、外の風景を眺める時間は格別でした。体の芯から温まり、仕事の疲れがふわっと抜けていくのがわかります。
風呂上がりには地元のフルーツジュースを一杯。自然の恵みをぎゅっと詰め込んだ甘さが、体に染み渡ります。
お土産は地元の愛が詰まった逸品を
旅の最後に立ち寄ったのは、道の駅えびの。地元産の野菜や果物、焼酎、黒豚加工品などがずらりと並び、どれも魅力的。私は、えびの産トマトを使った無添加ジュースと、地元の手作り味噌、さらに木工細工の小物を購入しました。
旅の記憶が詰まったお土産を見るたびに、あのやさしい風景と人の笑顔が思い出されることでしょう。
天気に恵まれた穏やかな空の下で感じたこと
えびの市の天気は、私の旅の間ずっと穏やかで、時おり優しい風が頬を撫でるように吹いていました。山の空気は澄みきっていて、どこに行っても深呼吸したくなるような清々しさがあります。日差しも柔らかく、全身で自然の力を感じられた旅でした。
えびのの空気を胸いっぱいに吸い込んで
福岡に戻る帰り道。電車の揺れに身を任せながら、えびのでの時間を思い返しました。警備員という仕事柄、常に気を張って過ごす日々。でもこの旅で、自然の中に身を置くことの大切さ、人のやさしさ、そして「自分を休ませる」ことの意味を、あらためて知ることができました。
宮崎県えびの市は、ただの観光地ではありません。ここには、心をそっと包み込んでくれるような、やさしい時間が流れています。次は誰かを連れてきたくなる、そんな場所でした。