静かに流れる時間に身をゆだねる、そんな旅がしたくなりました。
福岡市で警備員として働く私は、心と体をそっとほぐすような場所を求めて茨城県筑西市へ一人旅に出かけました。筑波山の麓に広がる自然豊かな町、筑西市。初めて訪れるこの土地で、思いがけない癒しとやさしさに触れる旅となりました。
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福岡から筑西市への穏やかな旅路
朝、福岡空港から空路で茨城空港へ。飛行機の窓から見える空は澄み渡り、どこかこの先の癒しを予感させるようでした。
茨城空港からは水戸駅へバスで移動し、さらに水戸線に乗って下館駅へ。電車に揺られながら、窓の外に広がる田園風景や遠くに見える筑波山に心を奪われます。日常から離れていく感覚が、胸の奥を静かに満たしていきます。
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筑波山と自然に囲まれた静けさに包まれて
まず訪れたのは「母子島遊水地」。筑波山を背景に広がる水辺は、心が自然と落ち着く場所でした。水面に映る空と山が揺れていて、ただ眺めるだけで十分でした。
その足で向かったのは「しもだて美術館」。コンパクトながらも地域に根差した芸術に触れられるこの空間は、静寂とやさしさに満ちていて、心を休めるのにぴったりな場所でした。
地元の味が心に染みる筑西グルメ
お昼には「下館ラーメン」をいただきました。鶏ガラ醤油ベースの澄んだスープ、もっちりとした手打ち麺が絶妙なハーモニーを奏でます。一口食べた瞬間、ふわっとやさしい味わいが広がって、思わず「これだよな」と心の声が漏れてしまいました。
さらに、「しもだて納豆」もこの土地ならではの味。香りが控えめで食べやすく、健康的でいて、どこか懐かしい味に癒されます。
筑西の空と風に包まれて歩く午後
午後は「筑波山のビュースポット」でもある「県西総合公園」へ。緑の中をゆったりと歩きながら、深呼吸をするたびに、肺の奥まで清らかな空気が満ちていきます。
途中立ち寄った「しもだて駅前商店街」は、地元の人の暮らしが垣間見える素朴な場所。昔ながらの商店や小さなカフェが並んでいて、あたたかな空気に包まれていました。
旅の締めくくりは思い出とお土産探し
旅の終わりには「道の駅グランテラス筑西」でお土産を選びました。ほしいも、いちご、地元野菜など、自然の恵みを感じる品々がずらりと並んでいます。特に気に入ったのは、地元産の手づくりジャム。甘さ控えめで、パンに塗るたびに旅の余韻がよみがえりそうです。
また、自分用に選んだのは「筑西産のコシヒカリ」。小さな土鍋で炊いて、旅の続きを自宅でも味わえるようにと。
筑西の空気が教えてくれた「何もしない時間」の大切さ
茨城県筑西市で過ごした時間は、まさに「何もしない贅沢」そのものでした。観光名所も派手ではないけれど、ひとつひとつが丁寧にそこにあって、訪れる人を静かに迎えてくれます。
天気は終始晴れていて、暖かい日差しに包まれながら歩く道は、まるで心の奥まで照らしてくれるようでした。風の匂い、葉の揺れる音、地元の人のあたたかな挨拶。それらすべてが、日常をがんばる自分にそっと寄り添ってくれた気がします。
心から癒された旅の記憶を胸に、また明日へ
福岡へ帰る電車の中、カバンの中には筑西で見つけた小さな幸せと、心の中には深い安らぎが残っていました。仕事の合間、ふとしたときにこの旅の記憶がよみがえって、また頑張れそうな気がします。
「今度は春の桜の頃に来てみようかな」そんなふうに思わせてくれる町、筑西市。福岡市に住む警備員の一人旅は、ここ茨城県筑西市で、忘れがたい癒しと優しさに出会うことができました。