福岡の警備員の一人旅No.327 福岡市に住む警備員の一人旅で出会った茨城県石岡市の癒しの風景と歴史ある観光名所と心和む郷土料理と旅の記憶を彩るお土産と思い出深いルート

旅行

心を解きほぐす旅へ 茨城県石岡市を巡る静かな一人旅

毎日、警備の仕事に追われる日々。交代制の勤務や夜勤で、体だけでなく心にも疲れが溜まっていきます。そんなとき私は、リュック一つを背負って一人旅に出ます。今回は福岡市から茨城県の石岡市へ。自然と歴史に包まれたこの街は、心をふわりとほぐしてくれる不思議な力を持っていました。

福岡空港から茨城空港までは飛行機で約2時間。そこからレンタカーを借りて1時間ほどで石岡市へ到着します。移動時間もさほどかからず、のんびりとした気持ちで旅を始められるのが魅力です。



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歴史と静けさが同居する石岡市の観光名所

石岡市は、古くから常陸国の中心地として栄えた歴史ある街です。まず訪れたのは常陸國總社宮。風に揺れる木々の音が心地よく、重厚な神社の佇まいに自然と背筋が伸びました。大きな鳥居をくぐると、境内の空気が一気に変わります。古の人々も同じ道を歩いたのかと思うと、歴史の流れに包まれるような気持ちになります。



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次に向かったのはフラワーパークいばらき。色とりどりの花々が咲き誇る園内は、まるで絵本の中に迷い込んだよう。花の香りと爽やかな風が心を癒してくれました。中でもバラ園は格別で、ひとつひとつの花に思わず見惚れてしまいます。

恋瀬川のほとりを歩く時間も忘れられません。ゆっくりと流れる川の音に耳を傾けながら、ベンチに座ってただ風景を眺めていると、自分自身と向き合えるような感覚になります。



地元のぬくもりを感じる石岡の料理たち

旅の楽しみといえばやはり食。石岡市では、昔ながらの味を大切にした料理が多く、どれも身体と心に優しく染み渡る味です。まず出会ったのは、地元の定食屋でいただいたローズポークの生姜焼き定食。茨城県が誇るブランド豚は驚くほど柔らかく、口に入れた瞬間に旨味が広がります。甘辛いタレとご飯の相性は抜群で、思わず箸が止まりませんでした。



もう一つ印象に残っているのは、地元の蕎麦屋で食べた常陸秋そば。香り高くてコシのあるそばは、石岡の自然と清らかな水が育てた恵みそのもの。あたたかい出汁とともに、ゆっくりといただきました。

そして、忘れてはいけないのが柚子のスイーツ。石岡市は柚子の産地でもあり、柚子を使ったゼリーやパウンドケーキなどのスイーツが豊富。口に含むと、爽やかな香りがふわっと広がり、心がほぐれるようでした。



優しい空模様に包まれた旅の時間

私が訪れたのは春の終わり。石岡市はほどよい晴れ間が広がり、たまにふわりと雲が空を流れていくような、穏やかな天気でした。日差しはやわらかく、散策にも最適で、街全体が春の香りに包まれていました。

特に感動したのが、夕方の恋瀬川沿いの景色。夕日が川面に映りこみ、空も水も茜色に染まっていく光景は、言葉では表せないほどの美しさでした。時折吹く風が頬を撫で、心が洗われるような時間でした。



石岡の思い出を持ち帰る旅のお土産たち

石岡市の旅を締めくくるのは、お土産選び。市内の直売所や道の駅には、地元の魅力が詰まった品が揃っています。私が選んだのは、柚子のマーマレードと石岡の地酒「府中誉」。朝食のパンにのせたり、夜の晩酌に一杯いただいたりと、旅の余韻を感じることができました。

また、常陸焼の小皿も手に取りました。ひとつひとつ手作りの器には温もりがあり、帰ってからも食卓に並べるたびに石岡の風景が思い出されます。



心をほどく旅のルートと、静かな余韻

今回の旅は、茨城空港から石岡市へレンタカーで向かい、2泊3日でゆっくりと名所を巡るルートを取りました。急ぎ足ではなく、立ち止まって風を感じたり、地元の人と会話を交わしたり、そんな時間がこの旅の一番の癒しになりました。

日々の喧騒を忘れ、静かに自分を取り戻すような時間。石岡市は、観光地として華やかさがあるわけではありませんが、だからこそ、そっと寄り添ってくれるような優しさがあります。

福岡市に住む警備員の私が、仕事の合間にふと立ち寄った石岡市。そこには、何気ないけれどかけがえのない時間が流れていました。癒されたいとき、またここに戻ってきたい。そう思わせてくれる、静かで温かな旅でした。