福岡の警備員の一人旅No.317 福岡市に住む警備員の一人旅で心がほどける癒しの時間を満喫する岡山県赤磐市の観光とグルメと優しさあふれるルート

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日々の仕事に追われながらも、ふと心の奥で求めていたのは「静けさ」と「やさしさ」でした。福岡市で警備の仕事をしている私にとって、一人旅は心のリセットボタン。今回は、岡山県の山あいに位置する赤磐市を訪ね、自然に包まれた癒しの時間を過ごしてきました。



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静けさと歴史が交差する観光名所の数々
赤磐市に到着してまず訪れたのは、熊山英国庭園。古い小学校跡地を活用して作られた庭園には、四季折々の花々が静かに咲いていて、まるで心の中まで優しく彩ってくれるようでした。小道を歩きながら風に揺れる草花を眺めていると、時間がゆっくりと流れ始めるのを感じます。



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次に向かったのは、吉井川沿いにある赤磐温泉。こぢんまりとした施設ですが、地元の人たちの憩いの場にもなっており、ゆったりと湯に浸かっていると、体だけでなく心までほぐれていくのが分かりました。露天風呂から眺める田園風景は、ただただ美しくて、深呼吸するたびに「来てよかった」としみじみ感じます。

そして、古代の神秘を感じたかった私は、熊山遺跡へも足を延ばしました。山頂にある石積みの遺構は、かつての古代山岳信仰の名残。標高500メートルほどの登山道を登りきった先に広がる景色は、まさに絶景。眼下に広がる赤磐の街並みを見下ろしながら、自然と対話するような時間を過ごしました。



赤磐グルメは素朴でやさしい地元の味わい
旅の楽しみといえば、やはり地元の料理です。赤磐市はフルーツの産地としても知られており、中でもピオーネや白桃が有名です。訪れた果樹園で食べたもぎたてのピオーネは、果汁たっぷりで、ひと粒ひと粒に「陽の光」が詰まっているような味でした。

昼食には、地元の古民家カフェで「吉井味噌煮込みうどん」と「桃の冷製スープ」をいただきました。どちらも素材の味を生かしたやさしい味わいで、心までぽかぽかになります。気取らず、飾らず、ありのままの美味しさがそこにはありました。



穏やかな空に包まれて過ごしたやさしい天気
旅の間、天気にも恵まれました。秋の終わり、ほんのり冷たい空気の中にも陽射しのぬくもりがあり、空はどこまでも澄んでいました。朝の空気はひんやりと心地よく、昼間はぽかぽか陽気。夜には星が降るように輝き、空を見上げながら深呼吸すると、自分自身を包む空気がこんなにも優しいことに気づかされました。

雨もまた、この土地では恵みとして受け止められているようで、滞在中に一度だけ降った小雨さえも、緑をつややかに染め、土の香りを豊かにしてくれました。



心を込めたお土産選びで旅の余韻を連れて帰る
赤磐市には、手仕事の温もりが感じられるお土産もたくさんあります。地元の陶芸作家さんが作った湯のみや、赤磐産の果実を使ったジャム、そして吉井川の伏流水で作られた地酒。どれも、「誰かに贈りたくなる」ほどやさしさのあるものばかりです。

私は、母のために白桃のハンドクリームを、自分には備前焼の小皿を購入しました。家に帰っても、赤磐での時間を思い出させてくれる小さな贈り物。旅の余韻をそっと包んでくれます。



癒しを求めるすべての人にすすめたい赤磐市への旅行ルート
今回の旅は、福岡市から新幹線で岡山駅へ向かい、そこから赤磐市まではバスで約1時間ほどの道のりでした。決してアクセスが悪いわけではなく、むしろ「ちょっとした遠さ」が旅情をかき立ててくれます。



ルートとしては、まず熊山英国庭園でゆっくりと散策し、赤磐温泉でひと休み。その後、熊山遺跡で自然と歴史に触れ、夜は地元の民宿でのんびりと過ごす…という流れがとてもおすすめです。翌日は果樹園でフルーツ狩りを楽しんでから、お土産を選んで帰路につく。短い日程でも、心の深いところまで癒される旅になること、間違いありません。



旅の終わりに見えたもの
赤磐市の空気には、どこか懐かしいやさしさがあります。それは人の笑顔だったり、料理の味だったり、静かな風景だったり。誰にも急かされず、自分のペースで過ごせるその時間が、何よりも贅沢でした。

福岡でまた警備の仕事に戻る日々が待っていますが、ここで得た穏やかな感情は、きっとずっと心の奥に残り続けるでしょう。次に疲れたとき、またこの場所に帰ってきたい。そう思える旅でした。