長年、福岡市で警備の仕事をしている私は、心と体をゆっくりと癒す時間が欲しくなり、今回岡山県新見市へ一人旅に出かけることにしました。仕事柄、日々の緊張感と不規則な生活リズムが続く中で、静かで自然豊かな場所でのんびり過ごすことが、私にとって一番の癒しなのです。
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美しい山々に囲まれた新見市への道のり
新幹線で岡山駅まで向かい、そこから在来線に乗り換えて新見駅へ。電車の窓から眺める風景は、徐々に都会の喧騒を離れ、緑あふれる山間へと変わっていきます。新見市に近づくにつれ、空気が澄みわたり、気持ちも自然と穏やかになっていくのを感じました。
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まずは「井倉洞」へ。全長1.2kmの鍾乳洞は、まるで地球の呼吸を感じるような神秘的な空間でした。ゆったりと歩きながら冷んやりとした洞内の空気を感じると、心まで洗われるようです。
高梁川沿いを歩くと、川のせせらぎと鳥のさえずりが優しく響き、まるで自然に抱かれているような安心感を覚えました。都会では味わえない、静寂と自然の音だけが支配する世界に浸れます。
新見市のグルメで感じるやさしい味わい
旅の楽しみといえば、やはり地元の料理。新見市では、ブランド和牛の「千屋牛」を味わいました。地元の小さなレストランで、柔らかくジューシーな千屋牛ステーキをゆっくりといただきます。素材の味を活かしたやさしい味付けに、心まで満たされる気がしました。
また、新見名物のこんにゃく料理や山菜をふんだんに使った定食もいただきました。どれも滋味深く、地元の人々の暮らしが垣間見えるような、ほっとする味でした。
天気に恵まれた心地よい滞在
私が訪れた時期はちょうど春の終わりから初夏にかけて。新見市は日中は暖かく、朝晩は涼しいという理想的な気候で、旅にはぴったりでした。特に晴れた日の高原の空気は格別で、深呼吸するたびに心が浄化されるようでした。
「哲多和牛の里ふれあい市場」では、地元産の野菜やお土産品が並び、見ているだけでも楽しいひととき。旅の記念に、千屋牛を使ったレトルトカレーや地元の蜂蜜、木工細工のコースターなどを購入しました。手に取るたびに、穏やかな時間を思い出せそうです。
心も体もゆるやかに整う癒しの旅路
旅の最後には、「新見美術館」にも足を運びました。こぢんまりとした空間ながら、地元作家の作品や企画展があり、静かにアートと向き合う時間は心に余白を与えてくれます。
帰路につく頃には、何かがリセットされたような、軽やかな気持ちになっていました。自然に包まれ、美味しいものを味わい、静かな時間を過ごすことで、日常のストレスがすっとほどけていくのを感じました。
福岡に戻ってからも、新見市で過ごした時間がふとした瞬間に思い出され、心を穏やかに保つ力になっています。
新見市は、静けさとやさしさに満ちた本物の癒しがある場所でした。また、ふと疲れた時には、あの穏やかな山の町へと足を運びたいと思います。
