福岡の警備員の一人旅No.310 静かな海と癒しの風景に包まれて心ほぐれる時間を求めて訪れた岡山県笠岡市で福岡市に住む警備員が体験した一人旅の贅沢なひととき

旅行

旅の始まりは、心にゆとりを求めて
日々、福岡市内で警備の仕事に励む中年の私。街の喧騒や夜勤明けの疲れが積もり、心と体に少しだけ休息をあげたくなりました。そんな時、ふと思い浮かんだのが岡山県笠岡市でした。静かな港町で、自然に囲まれながらゆったりと流れる時間を過ごしたい。そんな願いを叶えるための一人旅が、いま静かに始まります。



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のんびり電車とバスで向かう癒しのルート
旅の出発は博多駅。山陽本線で岡山駅を目指し、そこから笠岡駅へ。所要時間はおおよそ3時間半。乗り換えの合間に駅弁を楽しみながら、列車の窓から流れる田園風景や瀬戸内海の輝きに癒されます。笠岡駅に降り立つと、そこには穏やかな空気とやさしい海風が出迎えてくれました。



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笠岡の観光名所をめぐる穏やかな時間
まず訪れたのは「笠岡ベイファーム」。一面に広がる季節の花々、春には菜の花、夏にはひまわり、秋にはコスモスが咲き誇り、心がふっと軽くなります。花の香りとそよ風に包まれながら、何も考えずただゆっくり歩く時間は何よりの癒しです。



続いて向かったのは「カブトガニ博物館」。太古の昔から姿を変えずに生き続けるカブトガニの神秘にふれながら、自然の偉大さと静けさに胸を打たれます。子どもの頃に戻ったような気分で、じっくり展示を見て回りました。



港沿いの「笠岡諸島」巡りも、旅の醍醐味のひとつ。定期船に乗り、北木島や真鍋島などを訪れると、そこには時間が止まったかのような風景と、静かな島の暮らしが広がっていました。海の青、空の白、そして島の緑が織りなすコントラストが心に染み入ります。



心と体にしみる笠岡グルメのやさしさ
お昼は「笠岡ラーメン」。鶏がらスープに中太の麺、具にはチャーシューではなく、鶏肉の煮物。素朴ながらコク深い味わいに驚きました。飾らない味が、疲れた体にしみわたります。

夕方には港近くの食堂で、新鮮な瀬戸内の魚を使った定食をいただきました。刺身、煮付け、焼き魚、そしてあったかい味噌汁。どれも地元の方の手づくりのような、ぬくもりのある味です。料理から伝わる「おかえり」のような気持ちに、思わず涙がこぼれそうになりました。



笠岡の空は、どこまでも優しく穏やか
この日の天気は、まさに旅にぴったりの晴れ。やさしい日差しが海を照らし、頬をなでる風も心地よく、気づけば深呼吸ばかりしていました。瀬戸内ならではの穏やかな気候に包まれて、日々の疲れが少しずつ溶けていくのを感じました。

夜になると、海沿いに広がる夕景が美しく染まりました。金色に染まる空と海。波の音だけが静かに響くその景色は、言葉にできないほどの癒しに満ちていました。



心に残るお土産は、優しさそのもの
旅の最後に立ち寄ったのは、駅前の土産物店。地元産の「干しだこ」や「レモンのお菓子」、そして笠岡の塩を使った手作り石けんなど、どれも心のこもった品々ばかりです。私は、陶芸作家さんが手がけた温かみのある湯呑みと、地元の柑橘を使ったジャムを手に入れました。自宅でこの湯呑みを使うたび、きっとこの旅を思い出すことでしょう。



再び訪れたくなる町、それが笠岡です
福岡に戻る電車の中、ふと車窓に映る自分の顔が、いつもより少しだけ柔らかく見えました。岡山県笠岡市は、静かであたたかく、どこか懐かしい町でした。派手さはないけれど、人の優しさと自然の美しさが心に残ります。

福岡での忙しい日々に戻っても、きっと私はまたこの町を訪れるでしょう。ひとりの時間が、こんなにも心を整えてくれるなんて。そんな素敵な発見ができた一人旅でした。