福岡の警備員の一人旅No.293 福岡市に住む警備員が一人旅で訪れた新潟県上越市で出会った心癒される観光と美味と人情の物語

旅行

静かに流れる時間。仕事で張りつめた日々を少しだけ忘れたくて、私は旅に出ました。行き先に選んだのは、新潟県上越市。歴史と自然、そしてあたたかい人々に包まれたこの街は、まさに「癒し」の旅にふさわしい場所でした。福岡市に住む警備員の一人旅。今回は、そんな私の上越市での体験を綴ってみようと思います。



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新潟県上越市への旅のはじまり
福岡空港から空路で新潟空港へ。そこからは特急と在来線を乗り継ぎ、のんびりと上越市へ向かいます。電車の窓から見える景色はどこまでものどかで、心がふっと軽くなるのを感じました。途中、小さな駅に停まりながら進む列車の旅は、日常をリセットしてくれるようでした。

上越妙高駅に降り立った瞬間、澄んだ空気と山の香りに包まれます。街のあちこちに漂う静けさと、どこか懐かしい風景が心に染み込んでいくようでした。



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上越市の歴史と自然が織りなす観光名所の数々
まず足を運んだのは春日山城跡。上杉謙信公ゆかりのこの地は、山道を登るごとに空気が清らかになっていくのを感じます。山頂からの眺望は圧巻で、遠く日本海まで見渡せる景色に思わず息をのみました。誰もいない展望台で深呼吸をすると、心の奥まで洗われるような感覚に包まれました。



その後は高田城址公園へ。春には桜の名所として知られていますが、秋の紅葉もまた格別です。お堀に映る色づいた木々の姿が、水面に揺れてまるで絵画のよう。歩くだけで、穏やかな気持ちになります。

妙高高原の自然にも触れました。森林浴をしながらのんびりと歩くトレッキングコースでは、鳥のさえずりと小川のせせらぎが耳に心地よく響き、気がつけば無心で歩いていました。



心に染みる上越の料理とあたたかい味わい
旅先の楽しみといえば、やはりその土地ならではの食事。上越市では、日本海の恵みを存分に味わいました。まずは直江津の市場で新鮮な刺身定食をいただきます。プリッとした食感と、海の香りが口いっぱいに広がるのがたまりません。



夕食には、名物の「かんずり入り鍋」。唐辛子を発酵させた調味料「かんずり」が効いたスープは、身体の芯からぽかぽかと温まりました。地元の居酒屋で出された郷土料理の「のっぺ」や「笹だんご」も優しい味わいで、どこか懐かしさを感じさせてくれます。

そして、上越の地酒「雪中梅」は外せません。まろやかで口当たりが良く、疲れた身体にそっと寄り添ってくれるようなお酒でした。



空模様さえも癒しになる上越の天気
旅の間、上越市は穏やかな晴れが続きました。とはいえ、どこか柔らかい雲が空を覆い、まぶしすぎない陽射しが心地よかったです。高原の風はさらりと爽やかで、歩いているだけでも癒しになります。夕暮れ時には空が茜色に染まり、一日の終わりを静かに告げてくれました。

夜には星空が広がります。街灯が少ないため、星がとても鮮やかに見えました。宿の縁側に座って眺める星空は、言葉では言い表せないほどの美しさで、静寂の中に心がほどけていくのを感じました。



上越ならではのお土産とあたたかい出会い
旅の終わりに選んだのは、上越の伝統工芸や味覚のお土産。雪国ならではの保存食や、風味豊かなかんずり、そして「越後上越うまいもの詰め合わせ」。どれも帰ってからも旅の余韻を楽しめる品々です。

お店の方と交わしたたわいない会話もまた、忘れられない思い出。上越の人々は皆、穏やかで気取らず、それでいて心があたたかくなるような優しさを持っていました。



上越市で過ごした旅路の終わりに思うこと
福岡から遠く離れたこの地で、私は自分自身を少しだけ取り戻せたような気がします。自然、歴史、食、そして人。すべてが静かに、けれど確かに心を癒してくれました。

また頑張ろう、と思える旅。それが新潟県上越市で過ごした時間でした。日々の生活に疲れた時、ふと心が求めるのは、こんな場所なのかもしれません。

上越市で出会った景色や人、そして自分自身を忘れずに、またいつかこの地を訪れたいと思います。