福岡の警備員の一人旅No.292 福岡市に住む警備員の一人旅が見つけた静けさとやさしさに満ちた癒しの街 新潟県長岡市で心をほどくひとときの記録

旅行

忙しない日々の中で、心の奥に静かな場所を求めていた私。福岡市で警備の仕事をしていると、緊張感に包まれる時間が長く、知らず知らずのうちに心も身体も張り詰めてしまいます。そんな自分をそっと癒してくれる旅をしたいと、ふと目に留まったのが新潟県長岡市でした。

長岡市は、新潟県のほぼ中央に位置し、信濃川の流れと四季折々の自然に囲まれた穏やかな街です。歴史、文化、食、そして人のぬくもりが融合するこの地で、私は自分を見つめ直すような時間を過ごすことができました。



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悠久山公園で深呼吸する朝

長岡駅からバスに乗り、まず訪れたのは「悠久山公園」。緑に囲まれたこの公園は、早朝から散歩する人々の穏やかな声が響き、どこか懐かしい風景が広がっていました。木々の間をゆっくりと歩き、池のほとりに腰かけて深呼吸。澄んだ空気が身体の奥に入り込むたびに、日常の疲れが少しずつほどけていくようでした。



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四季の郷の温泉で心と身体を解き放つ

午後は長岡市内にある「四季の郷」という温泉施設へ向かいました。源泉かけ流しの湯に身体を沈めると、じんわりとした温かさが緊張を和らげてくれます。窓から見える山並みと青空の美しさに心が洗われるようで、何も考えずにただ湯に浸かっているだけで、癒しの時間が過ぎていきました。



長岡花火ミュージアムで出会う感動の記憶

長岡市といえば、全国的にも有名な「長岡まつり大花火大会」の街です。その歴史や想いに触れられる「長岡花火ミュージアム」は、予想以上に心に響く場所でした。戦争と復興、そして人々の絆を象徴する花火の歴史を学び、スクリーンで上映される大輪の映像に、思わず目頭が熱くなります。音や光だけでなく、その背景にある「想い」に包まれることで、ただの観光以上の時間を過ごすことができました。



信濃川河川敷で過ごす静かな夕暮れ

夕方には、信濃川沿いの河川敷を歩いてみました。川の流れは静かで、風がやさしく吹き、木々の葉が揺れています。ベンチに座って、ただ流れる雲と沈む夕日を眺めていると、不思議と心が落ち着いていきます。旅の目的は特別な何かを得ることではなく、こうした“何もしない贅沢”を味わうことだったのかもしれません。



長岡の郷土料理に包まれる夜

夜は地元の小さな居酒屋で、長岡の味を堪能しました。まず驚いたのは、長岡野菜を使ったけんちん汁の優しい味わい。続いて登場したのは、栃尾のあぶらげ。大きくて厚みのある油揚げを香ばしく焼き上げ、たっぷりの薬味とともにいただくと、口の中にじんわりと広がる旨味に思わず笑みがこぼれます。仕上げは新潟の地酒「越乃寒梅」。一人旅だからこそ、静かに味わえるこの時間が何よりのごちそうでした。



旅の締めくくりに選んだお土産たち

翌朝、駅前の物産館で旅の思い出を詰め込んだお土産を選びました。笹だんごや、栃尾のあぶらげの真空パック、長岡花火をモチーフにした和菓子など、どれも長岡らしさが詰まった品々ばかり。自分のためにも、小さな瓶に入った地酒を購入しました。旅を終えて福岡に戻った後も、このお土産たちを見るたびに長岡で過ごした癒しの時間がよみがえります。



福岡から長岡への旅ルート

福岡空港から新潟空港へは約1時間半。空港から長岡駅へは電車で約1時間の移動です。長岡市内はバスも充実しており、観光地を巡るには非常に便利でした。また、ゆったりとした街並みなので、徒歩での散策にも最適です。行程に無理がないからこそ、心にも余裕が生まれ、より一層旅の癒しを実感できました。



新潟県長岡市が教えてくれた「静かに満たされる旅」

観光名所も料理も素晴らしい長岡市。でも、この街が与えてくれた一番の癒しは、“何も求めなくても、そこにある優しさ”だったように思います。人の声、風の音、湯の温かさ、ごはんの味。どれもが心に沁みて、ふと涙がこぼれそうになるほど。福岡に帰ってからも、忙しさの中でふと長岡のことを思い出せば、きっとまた優しい気持ちになれると思います。

次の休日も、こんな旅がしたい。そう心から思えた一人旅でした。