福岡市に住む私は、日々の警備の仕事の中で、緊張と責任に追われる毎日を送っています。そんな中、ふと心が求めたのは、静かで穏やかな場所でした。今回選んだ旅先は、新潟県新潟市。雪国のイメージが強い新潟ですが、その奥には、想像以上に温かく、心を優しく包み込んでくれる風景と出会いがありました。この旅では、美しい自然、歴史ある街並み、美味しい郷土料理、そしてやさしい人々に触れ、心から癒される時間を過ごすことができました。
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萬代橋から始まるやさしい時間
新潟市のシンボルとも言える萬代橋。信濃川に架かるこの橋の上に立つと、目の前には広がる水面と空。川の流れとともに心のざわめきもどこかへ流れていくような感覚になります。朝も夕暮れも、そして夜のライトアップされた姿も、それぞれの時間帯で違った癒しをくれる萬代橋は、新潟の旅の始まりにぴったりの場所でした。
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古町の路地で出会う懐かしさとあたたかさ
古町エリアは、歴史ある商店街が軒を連ね、どこか昭和の香りを感じる懐かしい空間が広がっていました。カフェで出された甘酒に心も身体もほっこり。通りすがりのご婦人が「どこから来たの?」と声をかけてくれたことが嬉しくて、その笑顔が今でも心に残っています。一人旅だからこそ出会えるこうした何気ない交流が、旅の温もりを増してくれるのです。
海と空と風に包まれる新潟の海岸線
日本海に面した新潟市は、海の景色も絶景でした。佐渡汽船ターミナルの近くから見る水平線は、まるで心の奥にまで届くような美しさ。風がやさしく頬を撫で、波音が静かに耳に届くこの場所では、時間の流れがとてもゆっくりに感じられます。ベンチに腰かけて、何もせずにただ海を眺めているだけで、日々の疲れがすっと抜けていくのを感じました。
心に染みる新潟の料理との出会い
新潟と言えば、お米が有名ですが、実際に食べてみるとその甘さと香りに驚かされました。新潟市内の定食屋さんで食べた塩引き鮭の定食は、ふっくら炊かれた新潟産コシヒカリとの相性が抜群。味噌汁の出汁も深く、身体の芯まで染み渡るようでした。また、のっぺという郷土料理は、やさしい味わいでまるで家庭の食卓に招かれたような気持ちにさせてくれます。地酒もとても美味しく、夜にはひとり静かに地元の銘柄を味わう贅沢な時間を過ごしました。
旅の余韻を持ち帰るお土産たち
旅の締めくくりには、家族や職場の同僚、そして自分へのお土産選びを楽しみました。新潟の銘菓「笹団子」は定番ながらもやっぱり嬉しい一品。また、地元の酒蔵で見つけた純米吟醸酒や、米どころならではの米菓「柿の種」も種類豊富で選ぶのが楽しかったです。旅の思い出が詰まったお土産たちは、帰宅後も新潟の空気を思い出させてくれました。
癒しの旅路と、新潟市までの道のり
今回の旅は、福岡空港から飛行機で新潟空港へ。空港からはバスで新潟駅まで約30分。新潟市内の移動は、バスや徒歩でも十分楽しめる距離感でした。観光地も駅周辺に集まっているため、無理なくゆったりと回れるのが一人旅には嬉しいポイント。時にはレンタサイクルを使って、信濃川沿いをのんびり走るのもまた格別でした。
心と体がほどけていくような旅の終わりに
新潟県新潟市は、華やかさよりも“静かな魅力”で心に寄り添ってくれる街でした。景色も、人も、食もすべてが穏やかで優しく、まるで長年の友人に再会したような温かさに包まれる旅となりました。警備という仕事の中で感じる緊張やストレスを、自然と溶かしてくれる時間。それが、この新潟市での一人旅だったのです。次にまた疲れを感じた時、この街のことを思い出せば、きっとまた優しい気持ちになれる。そんな、忘れられない旅になりました。