福岡の警備員の一人旅No.260 福岡市に住む警備員の一人旅で見つけた心のやすらぎ 香川県善通寺で感じた歴史と癒しと讃岐の味わい深い旅の時間

旅行

日々の仕事に追われ、ふと一人になりたくなることがあります。福岡市で警備員として働く私は、そんなある日、心を整えるために一人旅に出ることにしました。向かった先は、香川県善通寺市。弘法大師空海の生誕地として知られるこの町には、静かで深い時間が流れていました。名所、美食、穏やかな天気、お土産に至るまで、すべてが優しく迎えてくれる場所でした。



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旅の始まりはのんびりとした列車の旅から

博多駅から新幹線と在来線を乗り継ぎ、四国へと渡る道中、車窓からの景色が徐々に都会から自然へと変わっていく様子が、すでに癒しの始まりでした。善通寺駅に降り立った瞬間、心地よい風と優しい日差しに包まれ、「来てよかった」と感じました。春の善通寺は穏やかで、空気もどこか柔らかく感じます。



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善通寺で歴史に包まれるひととき

最初に訪れたのは、町の象徴とも言える「善通寺」。立派な五重塔がそびえる境内は、荘厳でありながらもどこか親しみやすく、心がすーっと静まっていきます。参道を歩きながら、遠くの山々と澄んだ青空を背景にしたその風景に、しばらく足を止めて見惚れてしまいました。本堂で手を合わせたとき、自然と「また明日からも頑張ろう」と思えるから不思議です。



五岳山と樹齢を重ねた木々の静寂

善通寺の裏手に広がる五岳山。その麓には、長い年月を重ねた樹々が立ち並び、歩くだけで心が整っていくようでした。鳥のさえずり、木漏れ日、草の香り。それぞれが静かに語りかけてくるようで、歩みを進めるたびに自分自身と向き合う時間になりました。



心と体を満たす讃岐の料理たち

旅の楽しみのひとつ、やはり地元の料理です。善通寺の街中には、隠れ家的な讃岐うどんの名店が点在していて、素朴ながらも奥深い味わいの出汁と、モチモチの麺に心から癒されました。朝の開店直後に入った一軒では、地元のおばあちゃんが笑顔で話しかけてくれたのが印象的で、うどんの温かさと人の温かさの両方が身に沁みました。

また、地元の野菜をふんだんに使った定食や、瀬戸内海の小魚を使った煮物も絶品でした。どの料理にも派手さはありませんが、「また食べたい」と思わせる優しさが込められています。



静かな町並みを歩く贅沢な時間

善通寺の町並みはどこか懐かしさを感じさせる古き良き雰囲気に満ちています。白壁の土蔵や、昔ながらの商店街、小さな神社が点在するその風景は、散歩するだけで癒されます。観光地として賑わいすぎていない、ちょうどよい静けさがここにはあります。



香川の穏やかな天気に包まれて

旅の間中、善通寺の天気は穏やかで、晴れたり曇ったりする空模様が、どこかのんびりとした気分にさせてくれました。暑すぎず寒すぎず、旅人に優しい気候です。午後の光に照らされた善通寺の町を歩いていると、まるで時間が止まったかのような感覚になります。



旅の終わりに選んだ優しいお土産

帰り際には、地元の道の駅でいくつかのお土産を選びました。善通寺名物の「空海せんべい」や、「讃岐和三盆の干菓子」など、素朴だけど丁寧に作られたものばかりです。お世話になっている職場の仲間や、家族へのちょっとしたプレゼントとしても喜ばれそうです。お土産を選ぶ時間も、旅の余韻にひたる大切なひとときでした。



また来たくなる、そんな町

善通寺は、決して派手な観光地ではありません。しかし、この町には「静けさ」と「温かさ」が共存していて、日々の喧騒で疲れた心にそっと寄り添ってくれます。旅を終えた今も、ふとあの五重塔や、あの笑顔のうどん屋さんの記憶がよみがえります。次の休日もまた、こんな町を訪れたいと思わせてくれる一人旅でした。