福岡の警備員の一人旅No.259 福岡市に住む警備員の一人旅が見つけた心の安らぎと感動の絶景と癒しの料理に出会える香川県観音寺市の数多くの観光名所と優しい天気と心温まるお土産に包まれた贅沢な旅路

旅行

瀬戸内の穏やかな海に包まれた町、香川県観音寺市。福岡市に住む中年の警備員である私が、心の疲れを癒すために一人で訪れた旅の先がここでした。仕事柄、不規則な生活と静かな緊張感のなかで過ごす毎日。ふと、日常を離れて優しい時間に身をゆだねたくなったのです。そんな私を迎えてくれたのが、観音寺市の静かであたたかな風景でした。



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心を鎮める琴弾公園と銭形砂絵

観音寺市に着いて最初に向かったのが、琴弾公園です。ここは「寛永通宝」をかたどった巨大な銭形砂絵で有名な場所。丘の上からその美しい砂絵を見下ろすと、不思議と心がすーっと静まっていきます。「この砂絵を見た人はお金に困らない」と地元では言われているそうで、思わず写真を一枚撮りました。

柔らかな潮風とともにゆっくりと歩く公園の道。春の心地よい陽気と鳥のさえずりが耳に優しく、時間の流れがいつもよりもゆったりと感じられます。日頃、忙しなく働く警備員の自分にはこの穏やかな空間が本当にありがたく感じました。



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伊吹島へ渡る癒しの船旅

次に訪れたのは伊吹島。観音寺港からフェリーに乗って約25分、小さな島へと渡りました。島の空気はとても澄んでいて、瀬戸内海の穏やかな波の音が心を包み込むようでした。

伊吹島といえば、何と言っても伊吹いりこ。島の至るところに干されたいりこが並び、素朴ながらも活気のある風景に癒されました。港近くの食堂で出されたいりこの味噌汁は、じんわりと優しい味。しみじみと「旅に出てよかった」と実感する瞬間でした。



地元食材が織りなす観音寺の味覚

観音寺市では食の楽しみも充実しています。まずはやはり讃岐うどん。観音寺駅前にある地元密着の老舗うどん店に立ち寄りました。コシのある手打ち麺に、伊吹いりこを使った出汁。ひと口すすっただけで、目を閉じたくなるほどのやさしい味が広がりました。

また、観音寺では地元でとれた野菜を使った定食屋さんも多く、どこか懐かしい家庭の味に包まれます。なかでも「おからコロッケ」や「地ダコの唐揚げ」は、どこかホッとする味で、思わず笑みがこぼれました。



優しい天気に包まれて過ごす穏やかな時間

私が訪れた春の観音寺市は、日中の気温が20度前後ととても過ごしやすい陽気でした。晴れの日が多く、海沿いの道を散歩するのにも最適です。早朝の薄霧に包まれた風景や、夕方の空が茜色に染まる瞬間など、毎日違う空と風景に心が満たされていきました。

観音寺は、まるで空の表情が旅人の心を映し出しているかのように、やさしく寄り添ってくれる場所です。



旅の最後に選んだあたたかなお土産

旅の終わりには、地元の道の駅でお土産を探しました。伊吹いりこを使った出汁パックは、帰ってからの食卓にも旅の記憶を運んでくれます。さらに、観音寺特産の「観音寺まんじゅう」は、しっとりとした生地と優しい餡のバランスが絶妙で、自分用にもいくつか購入しました。

また、観音寺の焼き物や手作りの木工細工もあり、手に取るたびに人のぬくもりを感じます。量産品ではない、一点物の魅力が詰まっていて、贈り物にもぴったりです。



心を癒すゆったりとした旅行ルート

今回の旅は、JR博多駅から特急と新幹線を使って観音寺駅へと向かいました。新幹線で岡山まで行き、そこから瀬戸大橋線に乗り換えて四国へ渡るルートです。約4時間ほどの道のりですが、乗り換えの駅で駅弁を楽しんだり、車窓から海を眺めたりと、移動もまた癒しのひとときでした。

観音寺に着いたら、駅から徒歩やレンタサイクルで観光地をめぐるのがおすすめです。観光名所が比較的コンパクトにまとまっているため、一人旅でも無理なく移動できます。



心の奥深くまで染み渡る観音寺の旅

この旅を通じて、香川県観音寺市は私にとって特別な場所となりました。日常の喧騒を離れ、静かに海を眺め、ゆっくりとご飯を味わい、あたたかな地元の人々と触れ合う時間。何か特別なことが起きたわけではないのに、不思議と「生きていてよかった」と思える時間がありました。



福岡に帰ってきた今でも、心の中にはあの風景が残っています。観音寺の旅は、忙しい日々に疲れた大人たちの心を優しく包み込んでくれる、そんな癒しの贈り物でした。次は、もう少し長く滞在して、もっとこの町の深い魅力に触れてみたいと思います。