福岡の警備員の一人旅No.253 福岡市に住む警備員の一人旅で心がほぐれるひととき 神奈川県平塚市の観光名所と料理と天気とお土産とゆったりした旅行ルートに癒されて

旅行

日々の仕事に追われ、心の余裕をなくしかけていたある日。ふと、地図の上に目をやると、神奈川県平塚市の文字が目に入りました。海が近くて、空が広くて、どこか懐かしい雰囲気のある町。福岡市からは新幹線と在来線を乗り継いで少し時間はかかりますが、それもまた、旅の味わいです。

心を癒すには静かな町と、美しい自然、そしてあたたかい人の気配が欠かせません。今回の一人旅は、そんな「癒し」を求めて、神奈川県平塚市を訪れることにしました。



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朝の平塚駅に降り立つと潮の香りがやさしく包み込む
小田原駅で乗り換えて、平塚駅に降り立ったのは朝の9時すぎ。ホームに降り立った瞬間、どこか懐かしい潮の香りと、穏やかな風が体を包み込んできました。福岡の街中では感じられない静かな空気が、旅の始まりにぴったりでした。

改札を抜け、まずは駅周辺を少し散策します。商店街には朝から活気があり、パン屋さんの香ばしい匂い、八百屋の店先に並ぶ色鮮やかな野菜、どこかホッとする風景が広がっていました。



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湘南平の展望台で心を空に預ける
平塚市の名所といえば、やはり「湘南平(しょうなんだいら)」です。駅からバスで20分ほど揺られたあと、のんびり歩いて展望台へ。少し急な坂道ですが、足元の落ち葉を踏みしめながら登っていくのも、また気持ちいいものです。

展望台にたどり着くと、そこには視界いっぱいに広がる湘南の海。そしてその奥に、ほんのりと富士山のシルエットも。あまりの美しさに、しばらく言葉を失いました。ベンチに腰掛けて、ただただ風の音に耳を傾けるだけの時間。これこそが一人旅の醍醐味だと思いました。



海辺のカフェでいただく地元グルメが心にしみる
湘南平を下りたあとは、平塚海岸方面へ。海風を感じながら歩いていると、小さな海辺のカフェを見つけました。お腹もちょうど空いていたので、ふらりと入店。

いただいたのは、湘南しらすの丼ぶりと、地元野菜を使った味噌汁のセット。しらすはぷりぷりで、噛むたびに海の香りが口の中に広がります。シンプルだけれど、こんなにも滋味深い料理は久しぶりでした。隣の席では地元のご夫婦が笑顔で食事を楽しんでいて、その雰囲気にも癒されました。



湘南ベルマーレ通りを歩いて地元の暮らしにふれる
午後は「湘南ベルマーレ通り」をのんびり散歩。地元サッカーチームの名前がつけられたこの通りには、平塚らしい穏やかな暮らしが息づいています。昔ながらの喫茶店や、個人経営の雑貨屋さん、老舗の和菓子屋。どのお店も、外から見ているだけで心がなごみます。

和菓子屋では「湘南そだち」という梅を使った羊羹を購入。お店の方が「冷やして食べると美味しいですよ」と優しく教えてくれました。人の温かさにふれた瞬間でした。



花水川を渡りながら見る夕暮れに時が止まる
夕方、花水川の河口に立ち寄りました。ちょうど日が傾きかけていて、川面がオレンジ色に染まり始めていました。橋の上から眺める風景は、まるで一枚の絵画のようで、思わず深呼吸をしました。

風がやさしく吹き抜けて、肌に心地よく当たります。川のせせらぎ、カモメの鳴き声、そして遠くで聞こえる子どもたちの笑い声。すべてが優しく、ゆったりと流れていきます。



平塚駅周辺で最後のひとときを楽しむ
旅の締めくくりに、駅近くの喫茶店でコーヒーを一杯。シンプルなブレンドが、今日一日の余韻をそっとまとめてくれます。旅先でのささやかな幸せを、心の引き出しにそっとしまうような時間でした。



帰りの電車に乗り込む前に、改札近くのお土産店で「湘南みかんサブレ」と「相模湾の塩」を購入。家に帰ってからも、この旅の記憶が優しくよみがえるようなお土産たちです。



神奈川県平塚市で感じたやさしい癒しの時間
今回の一人旅では、神奈川県平塚市という町の持つやさしさと、どこか懐かしい空気にたくさん癒されました。海のそばの静かな時間、山の上からの眺め、そして何より地元の方々のあたたかい笑顔。忙しさに追われる日々のなかで、こうした「何もしない贅沢な時間」を過ごすことが、心の健康には何より大切だと感じました。

福岡に戻っても、この平塚で過ごした時間は、きっと心の奥でいつまでも静かに灯り続けてくれると思います。また季節を変えて訪れたい、そんなやさしい町でした。