心が求めた静けさを求めて、福岡市に住む私は今回、青森県今別町を訪れることにしました。日々の業務で蓄積した疲れを癒すために、心と体を優しく包み込んでくれる旅先を探していた私にとって、今別町はまさに理想郷のような存在でした。
国内旅行の格安予約なら【ビッグホリデー】
静かな朝の風景に心を洗われる今別駅
今別町の旅は、津軽今別駅に降り立った瞬間から始まります。列車の扉が開いたとたん、どこか懐かしさを感じる風が頬をなで、心がふっと軽くなったように感じました。駅前の静けさ、遠くに見える山々、どこまでも広がる空。この町の時間は、都会とはまるで違う速さで流れているようでした。
エアトリ国内ツアー
龍飛崎と階段国道で味わう自然の壮大さ
今別町といえば、龍飛崎(たっぴざき)は外せません。ここは、津軽海峡を見下ろす絶景ポイント。岬の先端に立つと、遠く北海道まで見渡せそうなほどの雄大なパノラマが広がっています。そして、もうひとつの名所が階段国道。国道でありながら車が通れない珍しい階段で、石段を一歩一歩登るたびに、日常から遠ざかっていくような感覚がありました。上りきった後に見える景色は、努力した者にだけ与えられるご褒美のようでした。
地元食材のやさしい味に包まれるひととき
お腹が空いた私は、町の食堂に足を運びました。注文したのは、「今別産のイカの刺身定食」。透き通るような新鮮なイカに、しっかりとした歯ごたえ。口に入れると、潮の香りがふわっと広がり、深く静かな海の情景が浮かんできました。ほかにも、山菜の小鉢や味噌汁まで地元の素材が使われていて、身体の内側からじんわりと温まるような料理ばかりでした。
心和む今別町のお土産たち
旅の終わりには、お土産選びも楽しみのひとつです。今別町では、地元の海で採れた海産物の干物や、イカの塩辛、手作りのりんごジャムなどが人気です。私は、旅の記憶を持ち帰るように、イカの一夜干しと津軽塗の箸を購入しました。それぞれにこの町の空気や人の温もりが詰まっているようで、手にした瞬間にまた癒されるのです。
おすすめの旅行ルートで深まる癒しの旅
私が選んだ旅行ルートは、まず新幹線で新青森駅まで行き、そこから在来線を乗り継いで津軽今別駅へ。そこからは徒歩と町営バスを使って移動しました。移動に時間はかかりますが、その分、車窓から見える風景や人々とのふれあいが、この旅の一番の魅力かもしれません。
地元の人とのふれあいで得たもの
旅の中で、何人かの今別町の方と会話を交わす機会がありました。駅で出迎えてくれた年配の男性、食堂のおかみさん、階段国道で道を教えてくれた高校生。皆さんの言葉には、やさしさと誇りが込められていて、短い会話の中に深い癒しを感じました。この町の温かさは、観光名所以上に心に残るものでした。
ひとりで訪れたのに、ひとりじゃなかった旅
今別町の旅を終えて福岡へ戻る道すがら、私は気づきました。ひとり旅ではありましたが、この町の自然、食、人々がそっと寄り添ってくれていたことに。静けさの中にあるやさしさ、素朴さの中にある豊かさ。それらすべてが、心の深いところを癒してくれたのです。
また明日からの仕事に向けて、少しだけ肩の力を抜いて歩ける気がします。今別町、本当にありがとう。
福岡の警備員の一人旅No.240 福岡市に住む警備員の一人旅で心癒された青森県今別町の魅力と観光名所と料理とお土産とおすすめの旅行ルートについての記録
