福岡市に住む警備員が選んだ旅先、石川県津幡町とは
長時間勤務と夜勤が続く中、心と体をリセットするための一人旅を楽しみにしている私は、今回「石川県津幡町」を目的地に選びました。北陸地方の静かな町でありながら、豊かな自然、歴史的な名所、地元に根ざした料理とお酒、そして何より能登半島地震を乗り越えてきた人々の温かさに触れる旅となりました。
津幡町は金沢市の北東に位置し、加賀と能登の中間にある町です。日本海と山に囲まれたこの地域には、都会にはない静けさと包み込むようなやさしさがありました。
歴史と自然が調和する津幡町の観光名所をめぐる
まず訪れたのは「倶利伽羅不動寺」。木々に囲まれたこの寺院は、まるで時間が止まったような静けさが漂い、疲れた心を優しく包んでくれます。倶利伽羅峠の戦いで知られる歴史的な地でもあり、源平合戦の面影を感じながら境内を歩きました。
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次に向かったのは「河北潟干拓地」。広大な農地が広がるこの場所では、四季折々の風景が楽しめ、特に春の菜の花畑は見事でした。地元の方々が耕す畑の風景からは、能登半島地震を乗り越えた強さと再生の力を感じました。
そして、津幡のもう一つの名所「石川県森林公園」。広い敷地には自然散策路や動物とのふれあいコーナーがあり、ゆったりと時間を過ごすのにぴったりの場所です。森林浴を楽しみながら、福岡の喧騒から解き放たれる感覚が広がっていきました。
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地元の温もりが染みわたる津幡町の宿に癒される
宿泊先に選んだのは「ホテルサンルート津幡」。アクセスも良く、館内はとても清潔で、スタッフの方々の笑顔と気遣いに心が和みました。朝食では地元の野菜をふんだんに使ったおかずが並び、北陸の恵みを感じることができました。
また、もう一泊は古民家をリノベーションした一棟貸しの宿「つばたの宿」で過ごしました。木のぬくもりを感じる空間に囲まれながら、囲炉裏で温まり、静かな夜を過ごすことで心の奥底からリラックスできました。
石川の味覚に出会う 津幡町の料理と地酒の魅力
旅の醍醐味といえばやはり「食」。津幡町では、加賀野菜や能登の海の幸を使った料理を味わうことができます。
「食彩工房たなか」では、のどぐろの塩焼きと加賀れんこんの煮物、そして地元産の米で炊いたごはんが絶品でした。旬の味わいを大切にした料理からは、土地の人々の丁寧な暮らしが垣間見えます。
お酒は「加賀鳶」や「手取川」といった地元の銘酒を堪能しました。特に、能登杜氏が醸す辛口の純米酒は、疲れた体にじんわりと染み込みます。町の小さな酒屋で、酒蔵の方の話を聞きながら選ぶひとときもまた、旅の醍醐味です。
旅の最後に心に残るお土産選びを楽しむ
帰り道に立ち寄ったのは「道の駅 倶利伽羅源平の郷」。ここでは津幡町ならではのお土産が充実しており、地元の野菜、手作りのお菓子、そして伝統工芸品など、どれも温かみを感じる品ばかりでした。
特におすすめは「加賀棒茶の羊羹」。口に入れるとふんわりとお茶の香りが広がり、上品な甘さが心を和ませてくれます。また、漆塗りの箸や木工品も旅の思い出にぴったりです。
能登半島地震を越えて、今を生きる津幡町の人々に感謝を込めて
今回の一人旅では、単に観光を楽しむだけでなく、町の人々が能登半島地震という困難を乗り越え、再び立ち上がって歩んでいる姿を目の当たりにしました。笑顔を絶やさず、旅人を温かく迎えてくれる津幡町の方々に、何度も勇気をもらいました。
震災後、地域で支え合いながら復興を進めてきた話を聞いたとき、私は改めて「旅の意味」を感じました。それはただ風景を見て美味しいものを食べることだけではなく、人の心に触れ、自分自身を見つめ直す時間でもあるということです。
津幡町をめぐる一人旅ルートのおすすめプラン
私の旅のルートをご紹介します。福岡空港から小松空港へ飛行機で移動し、小松からJRで津幡駅へ。そこからレンタカーを使って町内を巡りました。
1日目:小松空港 → 津幡駅 → 倶利伽羅不動寺 → ホテルサンルート津幡(宿泊)
2日目:河北潟干拓地 → 石川県森林公園 → 食彩工房たなか(昼食)→ つばたの宿(宿泊)
3日目:道の駅 倶利伽羅源平の郷 → 津幡駅 → 小松空港 → 福岡空港
3日間という短い時間でしたが、心の奥まで染み入る旅になりました。静かで力強く、そして温かい町「津幡町」。その魅力に触れた今、またきっと訪れたいと思っています。
おわりに
福岡市で忙しく働く毎日を送る中、今回の石川県津幡町への一人旅は、日常では得られない癒しと気づきをもたらしてくれました。震災を乗り越え、前に進む町の姿に勇気づけられ、私もまた明日からの警備業務に力を注いでいこうと思えたのです。