福岡市仕事柄、日々緊張感の中で過ごしている私にとって、休日は心と身体をリセットする大切な時間です。そんな私が今回選んだ旅先は、愛媛県の中山間部に位置する久万高原町。福岡市からのアクセスも決して悪くなく、ゆったりとした一人旅にはぴったりの場所でした。この町には、騒がしさとは無縁の時間が流れていて、心がじんわりとほぐれていくような癒しがありました。
久万高原町へは、福岡市から新幹線でまずは松山へ向かい、そこからバスで1時間ほど。車窓から見える山並みが徐々に深くなるにつれて、日常が少しずつ遠のいていくような感覚に包まれました。旅のスタートはそこからでした。
大自然に包まれる癒しの風景 久万高原町の観光名所
久万高原町といえば、やはりまず訪れたいのが「面河渓」です。標高が高いこのエリアは、夏でも涼やかで、川のせせらぎと緑の香りが心地よく、深呼吸するだけで疲れが抜けていくようでした。渓谷の透明度の高い水は、まるで時間が止まったかのような静けさを映し出していて、心がスーッと静まるのを感じました。
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そして、久万高原天体観測館にも足を運びました。日が暮れると空は澄み渡り、星がまるで手の届く距離に感じられます。警備の仕事で夜空を見上げることもありますが、都会の空とはまるで別世界。天の川がくっきりと浮かび上がり、しばし言葉を失いました。
また、四国八十八ヶ所のうちの44番札所・大寶寺も訪問。杉木立の中にたたずむお寺は、時が止まっているかのような落ち着きに包まれていて、ここでも心の奥がそっと整えられるようでした。
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山の宿に心ほどける 久万高原町の癒しの宿
今回宿泊したのは、町内にある小さな温泉宿。木の香りが心地よく、館内にはゆるやかな時間が流れていました。温泉は内湯と露天があり、特に露天風呂から見える星空は感動的でした。湯けむりの向こうに広がる夜空は、まさにここでしか味わえない贅沢なひとときでした。
宿の方々の温かいおもてなしにも癒され、まるで親戚の家に帰ってきたかのような安心感に包まれました。ひとり旅でもまったく寂しさを感じず、むしろ心の奥底に安らぎが満ちていくようでした。
山の恵みを味わう 久万高原町の料理と地酒
旅の楽しみといえば、やはり食。久万高原町では、地元の新鮮な山菜や川魚、ジビエなどがいただけます。夕食では、鹿肉のローストや、地元のきのこをたっぷり使った鍋料理が並びました。どれも自然の恵みをそのまま活かしたやさしい味わいで、身体の中から温まるようでした。
そして地酒。久万高原町の気候で育った酒米を使った「梅錦」など、やや辛口でキレのある地酒は、山の料理と驚くほど相性が良く、ついつい杯が進みます。静かな夜、囲炉裏のある食事処でひとり静かに味わう時間は、まさに至福でした。
心を持ち帰る 久万高原町のお土産たち
旅の終わりには、町の道の駅や直売所でお土産を購入。特に気に入ったのが、地元産のりんごやブルーベリーを使った無添加ジャム、そして久万高原野菜の漬物です。どれも素材そのものの味を活かしていて、家に帰ってからも旅の余韻にひたることができました。
また、手漉きの久万和紙を使ったしおりや封筒も趣があり、友人へのお土産にぴったり。旅の思い出を大切に包んでくれるような、そんなぬくもりを感じました。
静けさがごちそう 久万高原町への旅ルートと帰路
帰り道は、行きと同じく松山経由で福岡へ戻りました。山を下るバスの車窓から見える風景をぼんやり眺めながら、この数日で感じた癒しと静けさを胸に刻みました。たった一人の旅でも、こんなにも深く満たされるものなんだと、あらためて実感しました。
福岡の喧騒を離れ、自然と人の温もりに包まれた久万高原町。心にふかくしみわたる旅でした。次の休日、またここに帰ってきたくなる、そんな場所ができました。
おわりに
久万高原町は、派手な観光地ではありません。でも、その静けさと素朴さが、何よりの魅力です。自然の中でただ歩く時間、湯に浸かる時間、地のものを味わう時間。そのすべてが、心の奥底に優しく語りかけてくれるような旅になりました。警備の仕事で疲れた身体と心が、ゆっくりと解けていく。そんな癒しの時間を、あなたもぜひ体験してみてください。
に住む警備員の一人旅でたどり着いた心の深呼吸ができる場所 愛媛県久万高原町の大自然と癒しの宿と食と酒とお土産と静けさに包まれた旅路