福岡市の警備員がひとり静かに癒された愛媛県今治市の旅
毎日、都市のどこかで人々の安全を守る仕事をしている私にとって、日々の疲れを癒すための旅は必要不可欠な心の休息です。今回私が選んだ行き先は、愛媛県今治市。しまなみ海道で有名なこの町は、海と島々に囲まれた美しい景色と、静かな時間が流れる癒しの土地です。警備という仕事柄、常に神経を張っている分、穏やかに過ごせる場所に身を置くことが私にとっての最高のご褒美でした。
しまなみ海道で心を洗う絶景のドライブとサイクリング
今治市といえば、やはりしまなみ海道です。本州と四国を結ぶ海の道。その上を自転車でゆっくりと走る体験は、まさに心の洗濯。サイクリストの聖地とも呼ばれるこの道を、私は今治側からゆったりと走り始めました。
海に浮かぶ島々を結ぶ大きな橋の上から眺める景色は、どこまでも続く穏やかな瀬戸内海の青。潮の香りとやさしい風に包まれながら、無心でペダルを漕ぐその時間は、自分自身と静かに向き合う、かけがえのない時間でした。
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今治城で歴史に触れながら静かに過ごす午後
今治の中心部にある今治城もまた、心に残る癒しの場所でした。お堀に海水を引き込んだ珍しい構造を持つこの城は、海と城が一体となった美しさを感じさせてくれます。石垣に反射する水面、カモの鳴き声、そして心地よい風。
天守から眺める町の風景も、どこかほっとする素朴さがあり、何も考えずにぼーっと見下ろしているだけで、心がふっと軽くなりました。静かに佇む歴史と自然の調和が、深く心にしみわたってきます。
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癒しの宿「大潮荘」で過ごす海辺の夜
宿は今治港近くの「大潮荘」という小さな温泉宿に泊まりました。海に面したこの宿は、部屋の窓から広がる夕暮れの瀬戸内海の景色が何よりの贅沢です。夕食までの時間、浴衣に着替えて館内をのんびり歩き、露天風呂で波音に耳を傾けると、あらゆる緊張がほどけていきました。
お風呂上がりには地元の麦茶と手作りの塩せんべい。どこか懐かしい味がして、まるで故郷に帰ってきたかのような安らぎを感じました。夜は静けさに包まれながら、ゆっくりと眠りにつくことができました。
今治グルメと地酒で満たされる夜
今治はB級グルメの宝庫でもあります。中でも「今治焼き鳥」は絶品でした。鉄板で焼くスタイルで、表面はカリッと香ばしく、中はジューシー。タレの香りが食欲をそそり、ビールとの相性も抜群です。
さらに、地元の日本酒「山丹正宗」は、まろやかで後味がすっきり。料理の味を引き立ててくれるやさしい味わいでした。一人静かに飲みながら、旅の余韻に浸るその時間こそが、まさに「癒し」でした。
心に残るお土産選びも、静かな旅の楽しみ
今治のお土産には、今治タオルが欠かせません。ふわふわで吸水性が抜群のタオルは、自分用にも、大切な人への贈り物にもぴったりです。白を基調としたシンプルなデザインに触れるたび、この旅の静けさを思い出せそうです。
他にも、瀬戸内レモンを使ったお菓子や、みかんジャム、地元の藍染め製品など、どれも手に取るだけでほっとするような、あたたかみのある品ばかり。選ぶ時間もまた、心を整えるひとときでした。
福岡から今治への穏やかな旅路
福岡市から今治へは、まず新幹線で岡山まで向かい、そこからJR特急「しおかぜ」で今治へ。道中、車窓に流れる瀬戸内の島々や港町の風景を眺めながらの移動は、時間そのものが癒しの空間です。静かに音楽を聴きながら、旅の期待とともにゆっくりと心がほぐれていきました。
帰り道も、今治駅の構内に流れるやさしい音楽と、人の穏やかな声に見送られながら、また来たいという気持ちが自然と湧いてきました。疲れたらまた来ればいい。そんな風に思わせてくれる場所でした。
おわりに
愛媛県今治市の旅は、心の奥まで染み込んでくるような、やさしい癒しに満ちた時間でした。華やかさではなく、静けさの中にある豊かさ。島々に囲まれた街、海と風と人のぬくもり。警備という緊張感のある仕事からふと離れて、自分を労わる大切さを、この旅が教えてくれました。
またきっと、心が疲れたときに、今治の海と風を思い出しながら、再びこの地を訪れたくなる。そんな忘れがたい、一人旅の思い出となりました。