福岡の警備員の一人旅No.128 鹿児島県薩摩川内市で心を解きほぐす福岡市に住む警備員の一人旅の記録 〜静かな観光名所とあたたかな宿と素朴な料理とやさしいお酒と大切なお土産と癒しの旅路〜

旅行

福岡市で警備員として働く私にとって、日々の仕事は緊張感の連続です。人々の安全を守る仕事に誇りはありますが、ふとした瞬間に「自分の心を守る時間も必要だ」と感じることがあります。そんなある日、ふと思い立って旅に出ました。行き先は、鹿児島県薩摩川内市。人の少ない静かな町と、自然が残るやさしい景色に惹かれました。今回は、そんな私の心がほどけていった薩摩川内市での癒しの一人旅を綴ります。



川内高城温泉のやわらかな湯に包まれて

旅の最初の目的地は、薩摩川内市の山間にひっそりと佇む「川内高城温泉」です。かつては薩摩藩の殿様も愛したという歴史ある温泉街で、時間の流れが止まっているような懐かしい町並みに心がじんわりと落ち着いていきます。

私が訪れたのは「共同浴場 竹屋旅館」の湯。ほんのり硫黄の香りが漂い、体にしみるようなぬるめの湯が特徴です。浸かってすぐに体の力が抜けていくようで、「ああ、ここまで来てよかった」と心から思えました。浴槽の湯面を見ながら、日頃のストレスが湯気とともに溶けていくのを感じました。



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薩摩川内の穏やかな宿で過ごすやすらぎの夜

今回の宿泊先は「ホテルグリーンヒル」。市街地から少し離れた小高い丘の上にあり、窓からは薩摩川内の町並みと遠くに見える東シナ海が見渡せます。チェックインの際、スタッフの方が「ようこそ」と笑顔で迎えてくれたことがとても印象的でした。そういった小さなやさしさが、旅先では本当に心に沁みるのです。

部屋はシンプルながら清潔感があり、木の温もりを感じる落ち着いた空間。畳に寝転がりながら、「こんなに静かな時間を過ごすのは久しぶりだな」と思いました。都会の喧騒から離れて、自分の呼吸の音すら意識できる夜。とても贅沢なひとときでした。



地元の恵みが詰まったやさしい料理
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夕食は宿のレストランでいただきました。地元の食材を活かした「薩摩川内御膳」は、見た目も美しく、どれもやさしい味つけ。中でも印象に残ったのは「川内名物うなぎの蒲焼」と「地元野菜の炊き合わせ」。うなぎはふっくらとして香ばしく、口に入れた瞬間に広がる甘辛いタレの香りに思わず笑みがこぼれました。

また、川内港で水揚げされた新鮮な刺身も格別でした。タイ、カンパチ、アジなど、どれも脂がのっていて、口の中にやさしく広がる旨味に、心まで満たされていくようでした。



薩摩焼酎でゆったりと味わう大人の夜



食事とともに楽しんだのは、やはり地元の焼酎。薩摩川内市は焼酎文化が根付いており、蔵元も多くあります。私は「さつま寿」「川内白麹」といった銘柄をいただきました。

どれも口当たりがまろやかで、やさしい甘さと深いコクがあり、氷を浮かべたロックでちびちびと飲むと、体にすっと染みわたっていきました。部屋に戻ってからも、夜風にあたりながらグラスを片手に星を眺め、誰にも邪魔されない時間を味わいました。



思い出を形にする薩摩川内のお土産

旅の最後には、地元の道の駅や特産品センターでお土産を購入しました。一番のお気に入りは「薩摩切子のぐい呑み」。光にかざすとキラキラと美しく、旅の記憶を閉じ込めたような輝きでした。

他にも、川内特産の「紫芋スイートポテト」や「焼酎ケーキ」、地元産の「黒酢」なども購入し、福岡に帰ってからも旅の余韻を味わうことができました。自分へのお土産として、心に残るものを選ぶのも、一人旅ならではの楽しみですね。



福岡から薩摩川内までの癒しルート紹介

私の旅のルートは以下の通りでした。

1日目:
福岡市内 → 博多駅 → 九州新幹線で川内駅へ(約1時間半)
川内駅からバスで川内高城温泉へ → 温泉入浴 → 宿へチェックイン

2日目:
宿周辺の観光(泰平寺跡、川内川河川敷)→ 昼食とお土産選び → 川内駅から新幹線 → 博多駅 → 福岡市内へ帰宅

移動時間も含めてゆったりとしたプランでしたが、慌ただしさは一切なく、自分のペースで静かに歩ける行程でした。途中で地元の方と会話を交わすことも多く、人の温かさにもたくさん触れられた旅でした。



旅を終えて感じたこと

この旅で何よりも感じたのは、「静かな場所には、心を癒す力がある」ということです。鹿児島県薩摩川内市は、観光地として派手さはないかもしれませんが、だからこそ本当の意味で“癒される”場所でした。

心がざわついたとき、自分自身と向き合いたくなったとき、ふと思い出したくなる町。それが薩摩川内市です。警備の仕事で緊張を強いられる毎日ですが、この旅で得た安らぎが、これからの私を支えてくれる気がします。

また、時間をつくって、ひとり静かに訪れたい。そんな優しい旅になりました。