旅の始まりは唐突に
ある日、福岡市の片隅で警備員として働く私は、突如として「旅に出たい欲」が爆発しました。なんということでしょう。パトロール中にふと見上げた青空が、まるで「おまえ、どっか行けよ」とささやいてくるではありませんか。
というわけで、行き先をルーレットで決めてみたところ、止まったのが「広島県安芸高田市」。……ん?どこ??となった私ですが、「知らない場所こそ面白い」という謎の信念を胸に、さっそくリュックにパンツ3枚詰めて出発です!
到着!安芸高田市ってどこなんじゃい!
新幹線と在来線を乗り継ぎ、ついでに駅でカープおじさんに絡まれながら、なんとか安芸高田市に到着。山々に囲まれたのどかな風景に、心の警報アラームもオフモードに。スマホを取り出し「安芸高田市 観光名所」と検索すると……おおお、出るわ出るわ、知られざる名所がこんなに!
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まず向かったのは「吉田郡山城跡」。戦国武将・毛利元就の居城で、まさに戦国ロマンが爆発。山の上まで息を切らしながら登ると、景色がもう絶景!……なのに誰もいない!独り占め!いいの!?こんなに贅沢していいの!?
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名物グルメに思わず泣く
腹が減っては警備もできぬということで、地元の食堂へ。そこで出会ったのが「安芸高田焼き」。広島風お好み焼きの一種なんですが、これがまた地元の野菜がゴロゴロで、ソースと絡むと……うまっ!思わず「警備員やめてここで修行しようか」と思ったレベルです。
さらに夜には「鮎の塩焼き」と「地元産山菜の天ぷら」で舌鼓。もうこれは事件ですよ。おいしすぎて、味覚が大騒動。ちなみにお米も超美味しい。うっかり3杯おかわりして、店のおばちゃんに「お腹爆発するで」と笑われました。
地酒との出会いは運命だった
ここ安芸高田市には、知る人ぞ知る地酒もあるんです。その名も「三矢の誉」。地元の酒蔵で作られるこの日本酒、飲んだ瞬間「え?これ水?いや酒!いや天国の水?」と混乱するほどまろやか。
旅の夜は、この地酒を片手に地元の人と語り合いながら、まるで10年来の友達のように大盛り上がり。なんと居酒屋の大将が、私に肩たたき棒をくれました。「道中の疲れに使え」と。泣けるじゃないか、大将!
宿はおばあちゃん家にタイムスリップしたみたい
今回の宿は、古民家を改装した旅館。「田舎のおばあちゃん家か!」ってくらいアットホームで、囲炉裏のある部屋に思わず正座。夜には宿の方が手作りの味噌汁を振る舞ってくれて、味噌の香りに涙がこぼれそうでした。
部屋にはテレビもなく、窓の外からは虫の声。これが本当の「贅沢」ってやつかぁ……と警備員の私、人生を見つめ直しかけました。
お土産はツッコミどころ満載
さて旅の最後はお土産選び。道の駅で見つけたのは「元就せんべい」。パッケージにはなぜか筋肉ムキムキの毛利元就(イラスト)が仁王立ち。しかも裏面には「戦に勝つ!」と書いてある。受験生にもオススメかも?
さらに「安芸高田みそ」や「地酒ケーキ」もゲット。警備員仲間に配ったら、「どこ行ってきたの!?めっちゃうまいじゃん!」と好評。次は皆で行こうという話になりました。
旅行ルートは迷子上等!
旅のルートはというと、実はノープラン。スマホ片手に「この辺行ってみるか」と進んだ先で迷子になり、地元のおじいちゃんに助けられ、なぜかそのまま家でお茶をごちそうになり……と、もうイベントだらけ。
でも、それが一人旅の醍醐味。知らない土地で、知らない人と出会って、知らない料理を食べて、自分でも知らなかった自分に出会う——って、なんだこのキザなセリフ。でも本当なんです。
まとめ また行くぞ安芸高田市!
こうして、福岡市から出発した警備員の一人旅は、笑いと涙とお腹いっぱいの大冒険となりました。安芸高田市、想像の10倍面白くて、20倍うまくて、100倍あったかい町でした。
また必ず行きます。そのときはもう少し計画的に……いや、やっぱりノープランで行こうかな!