んにちは!福岡市在住、警備員歴24年、趣味は立ちっぱなしと見回りの男、山田(仮名)です!ある日ふと「俺って、いつも“見張る”ばっかで、“見に行く”ってこと、してないな…」と気づきました。というわけで、人生初の一人旅を決意!
目的地は…宮城県石巻市。理由?なんとなく「石」と「巻」がかっこよかったから!でも行ってみたら、そこは笑いあり、涙あり、サンマあり、仮面ライダーありの、予想外すぎる旅の宝島でした!
博多から東北へ大移動!警備員、空と陸を駆け抜ける
まずは旅の始まり。福岡空港から仙台空港までピューンと飛行機で移動。飛行機に乗るだけでテンションが上がるのは、地方民あるあるです。
仙台空港に着いたら、仙台駅まではアクセス線でゴトゴトと移動。そこからは石巻線に乗り換え、風情あるローカル列車で景色を楽しみながら約1時間。途中、車窓から見える田園風景に「おぉ…ここが東北…」としみじみ。誰もいない車両で、ひとり旅の余韻に浸っていたら、気づいたらウトウト…。気がついたら石巻駅でした(ギリセーフ!)。

まずはマンガの聖地でテンション爆上がり
石巻といえば、マンガの神様「石ノ森章太郎」先生の故郷。もうね、駅に着いた瞬間から仮面ライダーが立ってるんですよ!え、ここショッカー出るの?ってレベル!
まず向かったのは石ノ森萬画館。まるで宇宙船のような近未来的な建物に「こんなもん、田んぼの真ん中に建てていいの?」と驚愕。そして中に入ると、仮面ライダー、サイボーグ009、キカイダー…懐かしのヒーローたちが勢ぞろい。
中年男性、まさかの興奮でヒーローポーズをキメて記念撮影。係の人に「すごくキマってますね!」とほめられて、調子に乗って2回やりました。
お腹が空いたら魚を食え!石巻グルメの本気がヤバい
観光したら腹が減る。それが人の道。というわけで、石巻漁港近くの食堂へ突撃!
まず頼んだのは、名物のサンマの塩焼き定食。これが、ただのサンマと思うなかれ。脂がジュワ〜、皮パリッ、内臓の苦みが絶妙で、思わず「サンマで酒が飲める!」と叫んだら、隣の席のご夫婦がうなずいてました。
続いて頼んだのは、地元の魚をふんだんに使った海鮮丼。マグロ、ホタテ、イクラ、エビ、タコ、そしてサンマも乗ってる。口の中が水族館。もう満足度が常軌を逸していて、お吸い物を飲む手が震えるほどでした。

ちょっと一杯…のつもりがガッツリ酒蔵見学に
食後にふらっと立ち寄ったのが、地元の酒蔵「日高見」で有名な平孝酒造。最初は「見るだけでええやろ」と思っていたのに、気づいたら試飲コーナーで3杯目。口当たりが柔らかく、後味スッキリ。つまみに出された燻製チーズがまたうまい!
蔵の方が気さくに説明してくれて、「酒は生きてるんだよ」と熱く語る姿にグッときました。人生で初めて「酒って、語れるもんなんだな」と思った瞬間でした。
旅の途中で“日本酒デビュー”を果たすなんて、予想外すぎます!
お土産選びで爆笑&感動のオンパレード
旅の終わりといえばお土産。石巻の駅前商店街をぶらぶらしていたら、魅力的なものが次々と…。
・仮面ライダーせんべい(パッケージに敵キャラがいてちょっと怖い)
・金華サバの味噌煮缶(想像以上にうまくて実家に6缶送った)
・魚市場限定の干物セット(スーツケースが魚臭くなる覚悟を求められる)
・サンマのぬいぐるみ(抱きしめて寝たいレベルでリアル)
どれもこれも愛がこもっていて、買いすぎ注意報が発令されました。
石巻市の“人の温かさ”が旅のハイライト
旅の間、すれ違う人がみんな親切で、あいさつが自然で、会話もどこかあったかいんです。バスに乗れば運転手さんが「次の停留所は〜魚の町です!」とアナウンスしてくれたり、食堂のおばちゃんが「ご飯おかわりしなっせ!」と唐突に熊本弁っぽくなる不思議。
そして、街のあちこちに残る震災の痕跡や、復興のパネルを見て、ただの観光じゃない、**「感じる旅」**になったことに、心から感動しました。
帰り道、福岡行きの飛行機でひとり涙ぐんだ警備員
帰りの飛行機では、隣の席の人に「出張ですか?」と聞かれ、「いえ、一人旅です」と答えた自分に、なんだか誇らしさがこみ上げてきました。
石巻市は、魚がうまくて、人が優しくて、マンガが熱くて、酒がうまくて、サンマが光ってる、そんな全部入りの宝箱のような街でした。
結論!宮城県石巻市は、警備員の心を完全にノックアウトするパワースポットだった!
今回の一人旅、正直言って予想の10倍楽しかったです。次は同僚の川口くん(休憩中によく寝るやつ)にも勧めたい。でも一人でじっくりまた行くのもアリだなぁ…。そんな余韻を胸に、次の勤務先のビルを警備しながら、心はもう一度石巻に飛んでいました。
旅の締めはこの言葉で。「石巻、マジでサンマい(旨い)ぞ!」