こんにちは、福岡市在住、警備員歴20年のワタクシ、吉田(仮名・50代・独身)です。日々、人の安全を守る崇高なお仕事をしている私ですが、ある日ふと思いました。「誰が俺の心の安全を守ってくれるんだ…?」と。
そんな思いつきから始まった、人生初の宮城県多賀城市一人旅。最初は「多賀城ってどこやねん」と思っていたのに、行ってみたらドハマり。まさか自分が古代遺跡にテンション爆上がりしたり、地元グルメで頬っぺた落としたり、酒蔵で浮かれて地元のおばちゃんに絡まれるとは、夢にも思っていませんでした。
今回はそんな、ちょっと不思議でめちゃくちゃ楽しい“多賀城市一人旅”の模様を、テンション高めでお届けします!
いざ出発!福岡から多賀城までの意外とスムーズな旅ルート
さて、まずはアクセスから。福岡空港から飛行機で仙台空港へビューンとひとっ飛び。そこから仙台駅までは仙台空港アクセス線でスーッと約30分。さらにJR東北本線で10分ほど揺られると、あっという間に多賀城駅に到着です。
「多賀城」と書いて「たがじょう」と読みます。これ、最初「たがしろ」って読んでたのは内緒です。駅前には「ようこそ古代の都へ!」と書かれた看板があり、「え、ここ平安時代の入り口?」とワクワクが止まりません。

まずは多賀城跡でタイムスリップ!史跡に興奮する警備員
さっそく向かったのが多賀城跡。ここは奈良時代に作られた東北の行政の中心地だったという、超歴史的な場所です。広〜い原っぱに石碑やら石段やらがポツポツ。最初は「ん?なんもないやん」と思いましたが、よく見たらそこかしこにロマンが詰まっているじゃないですか!
巨大な石碑の前では、「これは…日本のストーンヘンジでは?」と勝手に盛り上がり、遺構の一部を見ては「ここに昔、役人が座ってたんかも」と想像し、歴史好きの血がなぜか沸騰。
そして、なぜか全力で「多賀城の門の跡」を再現しながら写真撮影する私。通りすがりの中学生に笑われましたが、気にしません。
腹が減っては歴史も学べぬ!地元グルメに舌鼓
お腹が鳴ったので駅方面に戻り、地元の食堂に突撃!注文したのは、なんといっても牛タン定食です。仙台のイメージが強い牛タンですが、多賀城市にもめっちゃうまい店があるんですよ。
分厚いけど柔らかい、噛むほどに旨味がジュワ〜。麦飯にとろろをかけ、牛タンと一緒にかき込む瞬間はもう…ほぼ昇天。
さらに、魚介が豊富な地域ということで、アナゴ丼もいただきました。これがまたふわっふわで、甘辛のタレが絶妙。お吸い物まで優しくて、心の奥底まで癒やされました。

旅の後半は酒の力を借りる!地元酒蔵に突入!
午後はちょっとほろ酔い気分で向かったのが、地元の酒蔵。試飲コーナーで目を輝かせる50代警備員の姿は、もはやただの酔っ払いです。
「これは純米吟醸、こっちは大吟醸…あっ、こっちの香りはメロンっぽいですね!」と語る自分が、突然ソムリエ気取りになっていて怖い。
お店の人に「地元のつまみも一緒にどうぞ」と勧められ、しらすの塩辛をつまみにちびちび飲んでいたら、隣にいた地元のおばちゃんと謎の仲良しモードに突入。お互いの人生を語り合い、最後は「がんばんなよ、福岡の兄ちゃん!」と肩を叩かれました。
お土産選びも楽しい!笑えるものからガチ美味まで
帰りに寄った土産屋さんで大興奮!多賀城市のお土産は、地味に攻めてきます。
・多賀城遺跡せんべい(食べるのが惜しいほどリアル)
・縄文グッズ(なぜか土偶のマグネット購入)
・地元のお酒「多賀の夢」
・牛タンジャーキー(これ、ビール泥棒です)
・ゆるキャラ「たがたん」グッズ(カバンにつけました)
荷物がパンパンになりながらも、どれも捨てがたく、結局すべて購入。お財布は軽くなりましたが、心は重くなりました(満足の意味で)。
多賀城市の魅力は“ちょうどよさ”にある!
多賀城市は仙台の近くにありながら、静かで落ち着いていて、歴史と現代が絶妙に混ざり合ったまちです。観光客でごった返すこともなく、かといって寂しすぎるわけでもない。**ひとり旅にはピッタリの“ちょうどよさ”**があるのです。
歴史を感じて、グルメを楽しんで、人の温かさに触れて、お酒にほろ酔い。そんな旅が、まさかこの静かな町でできるとは…。
次は誰を連れてこよう…いや、また一人がいいかもしれない!
多賀城市は、賑やかな観光地ではありません。でも、だからこそ静かにじっくり、旅の魅力を噛みしめるには最高の場所です。
次は職場の後輩を連れて来るのもアリか…と思いつつ、やっぱりまた一人でふらっと来て、あの牛タンを黙って噛み締めたいなぁ…なんて思いながら、私は福岡への帰路についたのでした。
旅の終わりに一言。「多賀城市、クセになるぞ!」