福岡の警備員、ラベンダーに呼ばれて富良野へ
ある夏の日、福岡のとある交差点で交通整理に励んでいた警備員・タカシさん(仮称)が、ふとつぶやきました。「花、見たい。全身で癒されたい…」
そして彼の視線は遠く、北海道富良野市へと向かっていたのです。彼の野望はただ一つ、“ラベンダー畑で自撮りしたい”。そんな純粋な願いが、まさかこんな大冒険につながるとは、誰が想像したでしょうか。
富良野といえばやっぱりラベンダー畑
富良野に到着したタカシさん、まず向かったのは定番の「ファーム富田」。一面紫のラベンダー畑を見て、思わず「ここ、天国ですか?」と大声で叫び、観光客に軽く引かれます。ですが気にしません。むしろ全身で香りを吸い込み、「これ、鼻の毛穴から幸せ入ってきますね!」と大興奮。
ラベンダーソフトクリームを片手に、何十枚も自撮りを撮っては「映えが止まりません!」とスマホと格闘していました。すれ違った外国人観光客に「Very energetic man!」と褒められ、まんざらでもない様子。
観光のあとは、富良野名物のオムカレーに挑戦。ふわとろ卵と濃厚なルーのハーモニーに、「これは…給料日後に食べたいランキング第1位ですね!」と大絶賛。
次は「ふらのチーズ工房」へ。チーズの試食コーナーで「こんなに無料で幸せになっていいんですか!?」と何周も回り、最後は潔く全種類購入していました。
そして地元の「ふらのワイン工房」へ。試飲コーナーでは白ワインにメロメロ。「ワインって、大人のぶどうジュースですね」と感動しながらグラス片手に笑っていました。
富良野の夜、地酒で酔いどれ警備員になる
夜は居酒屋で地元産の「ふらのワイン赤」や「北の勝」を堪能。酔いがまわると「俺、富良野で第二の人生始めようかな…」と語り出す始末。隣の常連さんに「まず福岡帰りなさい」とたしなめられ、「はい」と即答してました。ちなみに帰り道、ラベンダーの香りの入浴剤を握りしめて「お風呂でも富良野に行ける」と語っていたのが印象的です。
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お土産が爆発的に多くなるの巻
タカシさんのお土産セレクションはセンスが謎です。「ラベンダー羊羹」「チーズスティック」「ふらの牛乳クッキー」「オムカレー味のせんべい」など、とにかく気になったものは全部購入。荷物検査で「これは全部食べ物です」と言い張っていましたが、カバンの半分はラベンダー関連グッズで埋め尽くされていました。
旅行ルートのすべてが“癒やし”だった
旅のルートはこうです。
福岡空港 → 新千歳空港 → 特急で富良野駅へ → ラベンダー畑 → 富良野チーズ工房 → 富良野ワイン工房 → ご当地グルメ三昧 → 居酒屋で爆笑 → 宿でラベンダー風呂 → 翌朝ふらの市場でお土産爆買い → 福岡へ帰還。
全身が「癒やされました」と語っていました(本人談)。
福岡に戻ったタカシさん、空港の到着ロビーでぼそっとつぶやきました。「次は…網走?…」その目はキラキラと輝いていました。旅は、どうやらまだ続くようです。
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福岡の警備員の一人旅が堪能した、北海道富良野市の観光・料理・酒・土産のすべて。
香りと笑いと食で癒やされた旅は、あなたの心にもほのかにラベンダーの香りを残してくれるかもしれません!